パタゴニア2024秋冬の展示会に潜入!開発期間10年の新作ダウン、新柄フリースetc.注目トピック一気見せ
パタゴニアが2024年秋冬コレクションを発表した。 街着にフォーカスした「カジュアルアウトドア」部門の2大ハイライトは、100%防水を実現したダウンジャケットとデザインが斬新な新作フリース。早速、プレスルームから詳報をお届けする。 ▶︎すべての写真を見る
万を期して100%防水ダウンがデビュー!
よくあるダウンジャケットに見えなくもないが、明らかに違う点がある。キルティングのステッチ部分がなぜかぼんやりしているのだ。パタゴニアのマーケティング担当・本橋大地さんにその理由を聞いた。 「そうなんです。『ジャクソン・グレイシャー・ジャケット』は縫い目の部分にシームテープが貼られているんです。テープ処理をすることで風と水の侵入を防ぐことができ、今回初めて“100%防水”が実現しました」。(本橋さん、以下同)
「100%防水」を謳えるダウンジャケットはかなり珍しいが、さらにジャケットに使用されているダウンは「100%リサイクル」だというから驚きだ。
「100%防水に加えて、今回初めてリサイクルダウン100%を完成させました。ダウンは700フィルパワーで高品質。防水性、保温性も高く、998gと軽量です」。
100%リサイクルダウンに費やした10年間
なんと、このジャケットを作るのにパタゴニアが費やした年数は10年……。万を期してのデビューなのだ。 「100%のリサイクルダウンを実現するのは、本当に難しいんですよ。しかも、700フィルパワーとなると、ゼロから作る方が断然簡単です。そこをパタゴニアはこだわって10年をかけ、ようやく100%防水、100%リサイクルダウンを実現させました」。
「ジャクソン・グレイシャー・ジャケット」には特筆すべき機能がいろいろある。 固定式のフードはインサレーション入りで温かく、隠しドローコードで調節が可能。表からは見えないが、手首の内側に付いているストームカフスが冷気を遮断してくれる。 ポケットはハンドウォーマーになっていて、ソフトな起毛トリコットの裏地付き。内側にあるジッパー式ポケットにはスマホなどの必需品が収納できるなど、使う人の立場にたった気使いが行き渡っているのだ。