“キラー”浅野拓磨が不在のオーストラリア戦。決定的な仕事を期待したいのは? 田中碧、前田大然、中村敬斗ら候補者ずらり
2011年1月に勝利して以降、13年間無敗
「僕たちは前回大会(22年カタールW杯・最終予選)で良いスタートを切れなかったことで、ここホームでのオーストラリア戦に絶対勝たないといけないなか、死に物狂いで勝利を目ざして戦いました。相手も今回、そういった気持ちで来ると思う。それを跳ね返すだけのメンタリティが必要になると思います」 【画像】日本代表のサウジアラビア戦出場16選手&監督の採点・寸評を一挙紹介。2選手に7点の高評価。MOMは攻守に躍動したMF 体調不良のキャプテン遠藤航(リバプール)に代わり、10月14日の公式会見に出席した守田英正(スポルティング)が改めて闘志を燃やした通り、15日のオーストラリア戦で日本代表は攻撃・守備・メンタル面を含めて、敵を凌駕する必要がある。 森保一監督は前節サウジアラビア戦のスタメンを踏襲すると見られるが、遠藤の出場が難しいため、ボランチには田中碧(リーズ)が入る公算が大。そして予想の難しいシャドーは、南野拓実(モナコ)と久保建英(レアル・ソシエダ)か鎌田大地(クリスタル・パレス)のいずれかで行くはずだ。 過去を遡ると、日本はオーストラリアに2011年1月に勝利して以降、13年間無敗で来ている。その間に日本が勝利した公式戦では、毎回のようにラッキーボーイが現われているのだ。 まず2011年アジアカップ決勝の李忠成。延長の後半4分に劇的ボレー弾を叩き込み、日本をアジア王者へと導いている。「あのゴールのおかげで年俸も上がったし、親に家を建ててあげられた。人生が大きく変わりました」と本人も後日談で語っていたほど、強烈なインパクトを残している。 次が2018年ロシアW杯の切符を獲得した17年8月の一戦。本田圭佑、岡崎慎司、香川真司ら当時の「ビッグ3」を先発から外して挑んだ試合で、浅野拓磨と井手口陽介が得点。若い世代の台頭を強烈に印象付けたのだ。 その浅野は2021年10月の前回最終予選の大一番でも値千金の働きを見せている。スタメン抜擢された田中碧が先制弾を奪い、後半にリスタートで追いつかれた終盤、ジョーカーとしてピッチに立った浅野が相手のオウンゴールを誘発。日本は辛くも2-1で勝ち切り、最大の窮地を脱した。浅野の名は相手に深く刻まれたことだろう。 そして最後はカタールW杯出場を決めた2022年3月のアウェー戦。急成長していた三笘薫(ブライトン)が84分から出てきて、瞬く間に2ゴールをゲット。凄まじい活躍で一気にスターダムにのし上がった。 「当時は本当によく分からないくらいな感じで、アピールするだけという感じでやっていました」と三笘本人は述懐している。無欲な方が案外、結果を出せるのかもしれない。
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