大人が楽しめる至福のレストラン〈ノセ・サヴォアフェール〉で、魅惑のカウンターフレンチを!
カウンターガストロノミーが全盛の中で、根強いファンを擁しているのが、2021年11月1日にオープンした麻布十番にある〈ノセ・サヴォアフェール(Nose Savoir-Faire)〉。9席のみの オールフラットカウンター フレンチレストランで、オーナーシェフである能勢和秀さんが紡ぐ珠玉の料理と、マダムで食環境コンサルタントの能勢美佐子さんによるディレクションで、魅惑のカウンターフレンチが体験できる。
シェフの和秀さんは伝説のレストラン〈クレールド赤坂〉の料理長である志度藤雄さんのもと、19歳でフランス料理の世界に入ってから早44年。ミシュランガイドで1つ星に輝いたグランメゾン〈シェ松尾 松濤レストラン〉料理長を経て、〈俺のフレンチ〉で取締役総料理長を務めて大成功に導いた才覚ある料理人だ。ディレクターの美佐子さんは大学で農政学を専攻し、食の世界に携わること30年。名誉フードスペシャリストを有し、数多の食イベントに携わり、大学や短大で20年近く教鞭をとってきた食のスペシャリスト。 〈ノセ・サヴォアフェール〉で体験できるのが、12品前後の“おまかせコース”(3万円)。アミューズ2品、前菜3品、魚料理、メインの肉料理2品、ライトミール、デザート、ミニャルディーズ、食後の飲み物、パンという、大満足のフルコース。季節によって内容が少しずつ新しくなっていく。
コースの中でもシグネチャーといえるのが、〆の食事で提供される“~オマージュ~ M.Shido”。和秀さんが最初に修業したレストランは、日本のフレンチの草分けである志度藤雄さんの〈クレールド赤坂〉。ここで作ったまかないが吉田茂首相の料理番として有名な志度さんに絶賛され、そのご褒美として、そっとよそわれたのが“志度カレー”で、衝撃の味わいだった。それ以来、一緒にカレーを作るようになり、今では当たり前となったフォン・ド・ヴォー=仔牛の肉や骨でとった出汁を用いたリッチなカレーの先駆けとなる。 提供までに1週間も要する手間暇のかかるカレーで、複雑ながらもバランスのとれた五味が秀抜。ほのかに広がるスパイシーなニュアンスも快味で、とても癖になる。政財界の要人から花柳界や銀幕のスター達が求めたというのも納得の味。あまりにも好評を博していることから、通販(180g×2パック、5000円)でも販売されているほどだ。 どのメニューも至極の一皿なので、ほかも紹介しよう。