「3500円とお値段そこそこ」「人気メニューが食べ放題!」…。無印良品が運営するMUJI HOTELの「3500円モーニング」の“正直な感想”
ほんのり上品な甘さと、しっとりモイスチャーな食感。紅茶は茶葉の華やかな香りが鼻を抜け、バナナは生のフルーツをそのまま練り込んだようなしっかりしたバナナの味で、どっしり感まで感じるほどなのに、独特の青臭さがないのです。 デパ地下に出店しているような高級店で売っているバウムクーヘンと比べると、濃厚すぎないカジュアルな味わいで、日常的に食べたくなる、優しいおいしさがたまりません。 かしわめしは、炊き込みご飯のもととしてレトルトで販売しているものを使用しています。北九州の郷土料理がお手本で、甘辛い醤油味のご飯に、細かく刻んだにんじんとごぼうが入っています。
はっきりした味で、食が進みます。酢飯の上に角切りにしたまぐろや鯛をとびっこと青ねぎで和えた具材を載せた豪華な海鮮ちらしもありました。 ■激レアな無印良品の手作りパン パンブースにあるパンは、クロワッサンと食パンの2種類。どちらも1階の「MUJI Bakery」で焼き上げた手作りパンです。 無印良品が焼き立てパンを販売しているのは、銀座以外には有明など日本で数店舗しかないそう。 クロワッサンは、トースターでリベイクすると表面はカリカリ、内側はしっとり。バターをたっぷり使用してあり、口に含むと空気までおいしい。
生地がみっしり詰まっているので小さめサイズながら食べるとずっしりパンチがあります。 食パンは4分の1サイズの小さめですが5枚切り程度の厚みを持たせてカットしてあり、食べるとふわふわさが際立ちます。 そのまま食べてもヨシ、バターとジャムを塗ると、トッピングのおいしさが際立つ名脇役にも変身します。 数年前に一世を風靡した高級食パン屋さんはお砂糖たっぷりバターたっぷりで甘くてしっとり仕上がっていましたが、無印良品の食パンは甘さも油脂も控えめで、小麦粉のおいしさを再確認できる食パンでした。
食べる前は「取りすぎたかも……食べ切れるかな」と不安でしたが、味付けが濃すぎないので食べやすくパクパクと無心に食べすすめていくと、途中で中だるみすることなくペロッと食べきれたのでした。 ■日本人は自分だけ、北欧に迷い込んだような不思議な気分 「MUJI HOTEL」の朝食ビュッフェ会場は、2人掛けと3人掛けのテーブルで構成された35席ほどのこぢんまりとした店内でした。 白木とグレーというナチュラルな配色の家具、大きなガラス窓からは朝の光が差し込み、「本当にここは銀座なのかしら? 北欧に迷い込んだんじゃないかしら?」というような、開放感と温かみが共存する空間です。