子どもの能力を伸ばしたいなら、親が家庭で絶対にやってはいけないこと
「親(私たち)が機嫌よく過ごせる」間取りにする
「家や子育て(共有環境)が子供の能力にあまり影響を与えない」という事実は、成人した子供がいる親には思い当たる節があると思います。生まれた時は、「とにかく元気に育ってくれればよい」と思っていたにもかかわらず、子供の成長に合わせて、親も欲張りになって期待値も上がります。子供がその期待値を超えることができればいいですが、そうでない場合も多いです(期待通りになることのほうが少ないかもしれません)。 子供がどのような人間になるかは、子育てや間取り(共有環境)ではコントロールできませんが、「親自身が機嫌よく子育てできる」ように工夫することはできます。 「親が機嫌よく」と書くと、子供はどうでもいいのか、と思われるかもしれませんが、まだ自立できず選択肢が少ない子供にとって親の機嫌は超重要です。 また余裕がなく、いつも不機嫌な親よりは、機嫌よく接してくれるほうが子供にとってはありがたいはずです。親が不機嫌なことほど、子供にとって迷惑なことはありません。子供たちに「楽しく快適な子供時代」を提供したいのなら、親(私たち)がいつもゴキゲンに暮らせる間取りにしていきましょう。
船渡 亮(ふなと あきら)
一級建築士。1971年神奈川県生まれ。法政大学卒業後、1995年から設計事務所・工務店・建設会社で150件以上の住宅・建築の設計・デザインを行う。2013年に「かえるけんちく相談所」を立ち上げ、ブログ・メルマガで家づくりの情報発信を開始。翌年、在籍していた工務店が倒産。失意の中、主夫をしている時にメルマガ読者の紹介をきっかけに『人生が変わる片付けのルール』(永岡書店)を監修。2017年に間取りのセカンドオピニオンとして独立。現在、LINE・メルマガ会員は1万人、間取り診断数は3000件を超える。施主が注文住宅で「理想の暮らしを実現」できるように、雑誌・Web記事の監修・執筆も行っている。
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