イタリア人から見た日本人は「穏やかだが、いろいろなことに興味」 共通項を感じる気に入った食べ物とは
技術の進化によって、遠い国でもその様子を映像で見ることができるようになりました。しかし、実際にその場所へ行かなければ感じられないことは、たくさんあります。3度の訪日経験があるイタリア人は、日本は映像で見ていたのとは印象が違う国だと感じたそうです。そして、街や人にすっかり魅了され、再び日本を訪れる計画をしています。心に刻まれている、おいしい日本食とはなんだったのでしょうか。 【写真】日本に3度来たイタリア人が一番印象に残った日本食 ◇ ◇ ◇
「とても興味深い街。街が機能している」
イタリア人のジャンルカ・プルソーニさんは、ペルージャ大学で人類学を学んだのち、ミラノの出版社に勤務。その後は、フィンランドやアメリカの大学院で、人類学や哲学、芸術などを学び、現在は論文の執筆をしているそうです。 そんなジャンルカさんが初めて日本へ来たのは2018年。きっかけは、日本人の妻がいる、アメリカ・コーネル大学の元教授からすすめられたことでした。東京、京都、神戸、淡路島を旅した最初の訪日ですっかり日本に魅了され、これまでに3度滞在したことがあります。 「東京に到着して、すぐに素晴らしいと感じました。アメリカのニューヨークは、映画で見ている印象と実際に行ってみた印象は変わらなかった。でも、東京は動画やテレビで見ているのと違って、とても興味深い街でした。交通費は高いけど、街が機能していて、安全で、美しいと思いました」 訪日外国人が驚くことのひとつに、東京は多くの人が行き交う都会にもかかわらず、街中にゴミがあまり落ちていないことが挙げられます。また、ビル群の中に、緑豊かな公園や古い神社、お寺が共存する独特な景観も特徴的です。 名所や街中の雰囲気などは映像でも見られますが、衛生意識の高さや急に現れる自然などは、自分の足で歩いてみないと感じにくいことでしょう。実際にその場に立ったジャンルカさんは、東京に街としての息遣いを感じ、強く興味を持ったそうです。そこで翌年、日本に1か月の短期留学をしました。