初の8強以上目指す水球日本代表 吉川晃司さんも太鼓判「強い! メダルも夢じゃない」
五輪で初の8強以上を目標に掲げる水球男子日本代表「ポセイドンジャパン」を、ある大物歌手が太鼓判を押した。水球経験者の吉川晃司さん。千葉県国際総合水泳場でこのほど行われた壮行会で、元五輪選手らで構成されたドリームチームの監督を務め、日本代表と対戦。熱戦を繰り広げて会場を盛り上げ、「今の日本の水球は強い。絶対に見なきゃ損です!」と観客に呼びかけた。 【写真】水球男子の壮行試合を終え、日本代表にエールを送る吉川晃司さん ほぼ満員の観客が詰めかけた壮行試合。両チームが得点するたびに、大歓声が上がった。結果は、日本代表が18-13でドリームチームに勝利。競り合う場面もありながら〝敗軍の将〟となった吉川さんは、「代表は強かった。悔しがりながら、感動している」と熱戦を振り返った。 吉川さんは、水球で20歳以下の日本代表に選ばれた実績がある。32年ぶりの出場となった2016年リオデジャネイロ五輪では、代表に応援ソング「Over The Rainbow」を書き下ろし、24年5月からは日本水泳連盟の水球委員を務めるなど、競技を後押ししてきた。「U20で世界に連れて行ってもらったときは、五輪は五里霧中、遠い世界だった」と吉川さん。パリで3大会連続の五輪出場となる代表をたたえ、「メダルも夢じゃない。緊張せずに楽しんで、全力で臨んでくれれば」とエールを送った。 日本代表は、海外でプレーしている選手も合流し、約1カ月後に開幕するパリ五輪に向けて体力の向上を図っている。目指すのは「超高速水球」(塩田義法監督)。泳ぎやゲーム展開、判断力のスピードを強化中という。 壮行試合で両チーム最多の7得点を挙げた日本代表のエース、稲場悠介(ブルボンKZ)は、「思っていた以上にお客さんが入っていてうれしかった。本番では、決定率にフォーカスしてやりたい」と決意を新たにしていた。(運動部 久保まりな)