12回目の「八王子ショートフィルム映画祭」 2部門11作品ノミネート
「八王子Short Film(ショートフィルム)映画祭」が12月15日、八王子・御殿山の結婚式場「八王子日本閣」(八王子市鑓水)で行われる。(八王子経済新聞) 【写真】日本工学院八王子専門学校の学生がデザインを手がけたフライヤー 2013(平成25)年から行われている同イベント。今年で12回目。新人映画監督の発掘や八王子のまちおこしが目的で、一般部門と学生部門の2部門を設ける。 「出会い」「愛」「結婚」をテーマとした作品を作ってもらうことにしており、製作者は応募時点で作品のプロットを提出。資金の一部補助を受け短編作品を製作した。 今年の一般部門には、松本拓海さんの「BEFORE THE END」、村口知巳さんの「ホノルル」、長谷川千紗さんの「真夜中のティーパーティー」、菅原稜祐さんの「ナコーダー」、宮本亮さんの「猫を飼えば良い」、高村剛志さんの「落暉」の6作品がノミネートした。 学生部門は、日本工学院八王子専門学校の浅野実祈さんが手がけた「1LJK」、藤沼英人さんの「アイまかせ」、法政大学の山田多葉沙さんによる「2人の花嫁」、愛知県立芸術大学の鈴木絢子さんによる「花人」、東京経済大学の斉木宏共さんによる「承認欲求」の5作品がノミネートした。 黒須隆一元八王子市長らが審査委員を務めるほか、過去の同祭グランプリ受賞者で、映画「カメラを止めるな!」で大きな話題を呼んだ映画監督の上田慎一郎さんが特別審査委員を務める。観客がスマートフォンアプリを使って投票する「観客賞」など各賞を用意する。 同祭担当者は「毎年、過去とかぶらないような作品ラインアップをという意識はあるが、今年も多種多様なラインアップとなった。一般部門はドラマからコメディーまで幅広く独自の世界観を持った作品が多い。学生部門は昨今のSNSやAIをモチーフにしたものが増えたと感じる」と話す。初回から「出会い」「愛」「結婚」の3テーマで行ってきたが、「業界や作品の流れとして、12年前に比べて、LGBTやビジネス婚、高齢結婚などさまざまな愛の形が生まれてきている」とも。 年に一度の同祭の開催と過去の作品を上映する「まちなか映画会」「八王子ドリームシアター」を八王子市内で行っている。「少しずつではあるが、八王子市の方々にも認知してもらえるようになってきたかなと思う。映画制作に巻き込んでいくことでその人々から口コミで広がったり、映画祭やイベントに来ていただいたりすることが増えた。まだまだではあるが、良い方向に進んでいる」と同祭担当者。 「例年以上に早いスピードで来場申し込みの数が伸びている。短編映画の良いところは一度に多種多様な作品を何本も楽しめるところ。一般部門も学生部門もバラエティー豊かな作品がそろっているので、八王子の人もそうでない方も間違いなく楽しめる映画祭になる。第一線で活躍されている上田監督ならではの講評や監督とのやり取りも皆さまに楽しんでいただけると思う」とも。 13時開演。入場無料。観覧申し込みは同祭公式ウェブサイトで受け付ける。
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