地区長代理の話に納得の行かない麻希(蒔田彩珠)は「私、娘です」と名乗る(ネタバレあり):「連続ドラマW 誰かがこの町で」
主演・江口洋介×共演・蒔田彩珠で送るWOWOW「連続ドラマW 誰かがこの町で」(全4話)が 毎週日曜午後10時より放送・配信中。12月15日に第2話が放送、配信された(ネタバレあり) 【写真】「連続ドラマW 誰かがこの町で」第2話場面カット 本作は、2020年に江戸川乱歩賞を受賞した佐野広実の受賞後 第一作目として大きな話題を呼んだ同名小説が原作。 とある新興住宅地を舞台に、住民たちの間に渦巻く“同調圧力”が 引き起こす恐怖を、生々しく、鮮烈に描いた社会派ミステリー。 12月15日には第2話が放送・配信された。 江口洋介は法律事務所の調査員・真崎雄一、蒔田彩珠は一家失踪事件の謎に迫る望月麻希を演じる。 ■第2話(ネタバレあり) 一人でラブホテルに泊まる麻希(蒔田)。 ホテルから出てきて防犯係の男らに拉致されそうになった麻希を発見し、真崎(江口)が駆けつけた。 松尾(尾美としのり)たちはすぐに手を放し、「ただ話していただけだ」と、とぼけて去って行った。 麻希に話を聞くと、「昔のことを調べ回るな」と脅されたという。 勝手に福羽地区に来たのは、自分の問題なので、自分で解決したいと思ったからだった。 しかし、失踪した家族について調べたが、何も成果は得られず、先ほどの男たちに目を付けられたのだった。 真崎は麻希を近藤(でんでん)の民宿へ連れて行き、福羽地区について話を聞いた。 真崎が古本屋で見つけた「福羽地区のあゆみ」に書かれていた「安心安全な街づくり」。20年前の少年誘拐致 死事件をきっかけに一人歩きして言ったという。犯人はまだ捕まっておらず、それから外から来たものを疑い の目で見るようになったという。 2005年。 庭の梅の木を感慨深げに見つめている木本千春(大塚寧々)。 そんなある日、隣に家族が引っ越してきた。それが望月一家。 夫の新太郎と妻の良子(玄理)、5 歳の長男と赤ん坊の女の子の四人家族だった。 新太郎と良子が子供を連れて挨拶に来た。「望月と申します。よろしくお願いします」 抱いていたその赤ん坊が麻希だった。 その後、千春は良子と急速に親しくなる。 公園で話す千春と良子。遊んでいる幸太郎(土屋陽翔)を見て、息子・貴之(竹内達麒)の姿と重なり涙ぐむ千 春。異変に気づく良子。千春はごまかしながら「うちに来ない?」と良子たちを家に誘う。そこで千春は良子に 貴之の事件について、詳細を打ち明ける。 涙を流して聞く良子。 それからしばらくして、一枚の紙が木本家のポストに入っていた。 「福羽地区のみなさん 南B2の住人はこの町の安全安心をかき乱そうとしています。この町の住人としては不適格としか言いようがありません」南B2とは望月家のことだった。そこから望月一家への嫌がらせが始まる。 2024年。 真崎と麻希は調査を始めていた。 まず麻希の家族が住んでいた家を訪ねた。住所は南B2。今は別の人が住んでいる。 隣家の木本家では、千春が庭を掃除していた。 真崎は千春に声をかけた。「以前、隣に望月さんという一家がいたと思うんですが」 千春は真崎の横にいる麻希を見て、一瞬はっとなる。しかし、すぐに視線をそらし、そっけなく答えた。「さあ、どうでしたかしら。お隣さんは何度も変わられてますから......」 真崎は千春の様子に何かが引っかかった。 真崎と麻希は地区長代理の延川(宮川一朗太)を訪ねた。 延川は不動産会社を経営していて、福羽地区のボス的な存在だった。 延川は望月一家のことは覚えているが、一年ほどで出て行ったという。 その際、延川が土地と建物を買ってくれと頼まれた。すぐに出て行きたいので、家財道具も処分してくれとも言われたという。 出て行った理由はよくわからないが、周囲とうまく行っていなかったからではないかと延川は言う。 納得の行かない麻希は「私、娘です」と名乗ってしまう。 延川は驚きの目を向けたが、すぐに平静さを取り戻す延川だが、話をしてくれる様子はない。 真崎と麻希は福羽地区の異変に気づきながらも調査を続けた。 ある日、レストランで食事をしていた二人、麻希の姿が娘の姿と重なりじっと見つめる真崎。麻希は真崎について前職や家族について聞く。そして娘が五年前に自殺したことを知る。 ショックを受ける麻希に、真崎は詳細を話す。自殺の直接の原因はいじめだが、家庭を顧みなかった自分にも責任がある、と。 調査を続ける二人は、近藤から誘拐事件の被害者遺族が千春であることを聞く。 真崎は何かが繋がっているかのように千春に望月一家のことを聞いたときに麻希の顔をみて驚いた顔をしていたという。 そして二人は通りを歩く気持ち千春を見かける。その手には白梅の枝があった。 気になった二人は後をつけると、 千春が向かった先は町はずれにある祠だった。そこに持ってきた白梅を供え、手を合わせた。 その時、突然千春が気を失い、その場に倒れた。真崎たちは慌てて駆けつけた。 真崎と麻希は倒れた千春を病院へ運び込んだ。 医者によると、貧血を起こしただけだという。 少し休むと、千春は意識が戻ってきた。 真崎は望月一家について調べていて、知っていることがあれば話してほしいと頼む。 そして麻希は千春に、「私、娘なんです」と告げるが、千春は「あなたは違う、娘なんかじゃない...」と話し...。