落下した鉄製ラック

　神戸市のポートアイランドで、トレーラーから鉄製のラックが落下し、衝突した歩行者の男性が一時重体となった事件で、ラックを下ろし忘れたアフガニスタン国籍の従業員の男が逮捕されました。 　業務上過失傷害の疑いで逮捕されたフェローズ・サナウラ容疑者（27）は4月、神戸市中央区の中古車販売会社で、トレーラーのコンテナの上に鉄製ラックを置き、そのまま放置した疑いが持たれています。 　翌日朝、道に出ようとしたトレーラーから鉄製ラックが落下し、歩行者の60歳の男性に衝突しました。 　鉄製ラックは重さ約900キロで、男性は一時、意識不明の重体となりました。 　サナウラ容疑者は警察の調べに対し「鉄製ラックは、私が事故の前日の作業中にコンテナ上に置き、そのまま下ろすのを忘れていたものです」と、容疑をおおむね認めているということです。 　サナウラ容疑者は鉄製ラックについて、作業場が狭いため邪魔だったという趣旨の話もしているということで、警察はフォークリフトを使ってコンテナの上に置くことが常態化していたとみています。 　この事件では、トレーラーの運転手が逮捕・起訴されていて、神戸地裁で有罪判決を受けています。