スバル「STI E-RA」が凄かった! 1000馬力超え「ヤマハ製ユニット」&“独自の4WD”採用! 薄型ボディに巨大GTウイング装備の「スーパーコンセプトカー」とは?
モータースポーツの最先端に挑む「スーパーマシン」とは?
スバルはモータースポーツを通じて技術力を培い、そのブランドの魅力を高めてきました。 特にラリー競技では、「スバル・ワールドラリーチーム(SWRT)」として1990年代から2000年代にかけて活躍し、「インプレッサWRX」を駆りWRC(世界ラリー選手権)で3度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。 近年では、ニュルブルクリンク24時間耐久レースにも参戦し、スバルのモータースポーツ部門「STI(スバルテクニカインターナショナル)」が手掛けた専用車両でクラス優勝を複数回達成するなどの功績を収めています。 そんななか、2022年1月の「東京オートサロン2022」にスバルは、スーパーカーとも言えるルックスを持ったモデルを展示し、来場者から大きな注目を集めていました。 一体どのようなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコいい! これがスバル「“和製”スーパーカー」です!(32枚)
そのクルマとは「STI E-RA CONCEPT(以下E-RA)」です。 同車は、モータースポーツにおける電動化の可能性を示すべくSTIが手がけたコンセプトカーです。 特徴的な車名は“Electric Record Attempt”の頭文字からなり、STIのDNAである「記録への挑戦」の意味を込めて命名されたといいます。 E-RA最大の特徴は、スバルの強みである全輪制御技術の知見を活かした、革新的な4モーターAWDシステムです。 各車輪に独立したモーターを搭載し、蓄電量60kWhのリチウムイオンバッテリーで駆動します。 そのシステム合計出力は800kW(1088ps)を誇ります。 これにより、優れたトルクベクタリング性能が実現され、従来のスバル車では到達できなかった高度な走行性能を追求。 また、モーター駆動ユニットはヤマハ発動機が開発したもので、コンパクトな設計が可能となり、車両全体の設計自由度を大きく高めています。 エクステリアは、1990年代のグループCカーを彷彿とさせる未来的なレーシングカーのスタイリングが特徴です。 さらに、将来のFIA E-GTレギュレーションに対応することを目指しており、モータースポーツの次世代基準を先取りする試みがなされています。 具体的にドイツにあるニュルブルクリンクでのラップタイム「6分40秒」を目標に掲げ、タイムアタックに挑むことが宣言されています。 しかし、2024年12月時点では、E-RAに関する新たな情報は発表されていません。 開発中止のアナウンスもないことから、プロジェクトは継続していると見られます。 現段階でE-RAの進捗は不明ですが、このプロジェクトが世界を驚かせる次世代EVとして完成することを期待したいものです。
くるまのニュース編集部