【小泉恵未コラム】異例の超スローだった日本ダービー…でも菊花賞はそうならないでしょう 主役は素直にアーバンシック
今年も専大文学部ジャーナリズム学科で講師を務めました。今年は102人の学生に90分の授業を行い、「陸上競技部が1年かけて頑張ってきた大会で惜しくも負けてしまった時、あなたなら何と声をかけてコメントを取りますか?」というテーマには、取材相手の心をくみ取る重要性について多くの反応がありました。若い彼らには飛び込める世界が広がっており、楽しいと思える場所を見つけられることを心から願っています。 さて、いよいよ3歳馬にとっての長距離初体験となる菊花賞。果たして私の予想は昨年の自分を超えられるでしょうか。異例の超スローだった日本ダービーで、私が本命にしたアーバンシックは伸び切れず11着に終わりました。しかし、菊花賞は超スローにはならないでしょう。過去10年で単勝回収率301%を誇るルメール騎手が選んだアーバンシックを素直に主役に推します。ルメール騎手は「(前走セントライト記念)ゴールの後、また走れそうだったから、距離を伸ばしても全然問題ないと思います」と語り、武井調教師も「1回使った分、パワフルな感じになっています」と自信を示しています。 対抗には、同じくダービーの超スローに泣かされたコスモキュランダを挙げます。ダービー時に無印にしてごめんなさいのダノンデサイルは3頭目に選出。あと注目したいのは、上がり馬ヘデントールです。昨年、日本海Sを勝ち、菊花賞を制したドゥレッツァと同じローテを歩んでいます。前日に雨が降ることを考慮すれば、1勝クラスでの重馬場実績も心強い材料です。 穴馬には黒い弾丸という馬名を持つシュバルツクーゲルを推奨します。3代前の母Sacarina、母の父Monsunという血統背景を持つこの馬は、馬場が渋ればスタミナとスピードの持続力で強さを発揮する可能性があります。 (フリーアナウンサー)
中日スポーツ