さようなら回転式展望レストラン ランドマーク的存在のひろしま国際ホテル 解体始まる 2027年夏には新たなホテルへ
小林康秀キャスター 「床を棒のようなもので渡されていて、その棒が回転していく構造になっているんですね」 記念日のお祝いや、デートスポットとしても人気の場所でした。 小林康秀キャスター「こちらは以前お店が開かれていた時に使われていた、コースターのコピーです。ここから見える風景がイラストで描かれています。例えば原爆ドームで書かれているが、ここから見ると銀行や証券会社のビルで見えません。そして広島城、さらには中国TVRCCと描かれていますが、実際にはRCCの白いタワー棟が市民病院の建物も向こう側にちょっと見えると、イラストの景色からはずいぶん様変わりようです」 取材の時点で解体工事の進ちょくは、15%から20%ほどでしたが、展望レストランがあるタワーの部分は、どのように取り壊すのでしょうか? 桑原組山本事業部長「展望レストランは、四角く座を組んでいくような形で、隙間がないように足場は、まわり全部囲んだような状態。基本的には人力で、回転レストランに関しては壊していくと言うことです」 周囲が高い建物や道路に面しているため、安全に取り壊すために10年ほど前から検討を重ねてきました。小さな機械を使って人力で取り壊し、廃材はタワー中央に作られた大きな穴で、一旦8階まで降ろします。そこからはショベルカーで移動させ、別の穴から一気に1階に降ろして行くのです。 桑原組山本事業部長 「安全に考えてどんどん内側へ内側へ、壊したものを落としていくということです」 展望レストランの解体は、17日からはじまりました。屋根の部材を丁寧に外していきます。外側に散乱しないよう、内側へ内側へ人力で丁寧に壊していきます。手探りで構造を確かめながら慎重に進めました。部材を下に降ろすタワー部分の解体は年内いっぱい続きます。周囲の仮囲いがとれた時には、展望レストラン部分は跡形もなくなっていることになります。 様々なイベントが行われた広島市中心部にランドマーク的なたたずまいを見せていた、このホテルも、2027年夏ごろには新しいホテルとして生まれ変わります。
ホテルの運営会社である東洋観光は「解体の決定は非常に残念ではございますが、この地で、未来に向けて地域社会に新たな価値を提供できるよう、計画を進めている段階でございます。今後の新たな展開にもぜひご期待下さい」と話しています。
中国放送