（※写真はイメージです／PIXTA）

あなたは「ビジネスが成功している富裕層」と聞くと、どのような人物を想像しますか?　「豪邸に住んでいる」「高級車に乗っている」「有名なブランドの服や時計を身につけている」など、ステレオタイプのイメージを思い浮かべる方もいるかもしれません。実際はどうなのでしょうか。本記事では10代で起業し、これまでに1,500名以上の実業家たちと仕事をしてきた嶋村吉洋氏が、自身の経験をもとに富裕層の生活実態について詳しく解説します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」

「本物のお金持ち」がブランド品を身に着けないワケ

「幸せな億万長者」とは一体どういう人間なのか。あらためて考えていきましょう。 億万長者というと、「豪華な家を持っている」とか、「高級車に乗っている」とか、「有名なブランドの服や時計を身につけている」などをイメージする方が多いのではないでしょうか? 確かに中にはそういう人もいますが、たいていの億万長者は、とにかく目立たないことを意識しています。以前、大阪で物件の内覧をしたとき、地元の不動産王と言われる億万長者の方にお会いしたのですが、普通にママチャリのような自転車でやって来られました。よれよれのジャージにツッカケのお姿でママチャリに乗って現場に来られた大地主の方を見て、私と同行していた友人は「管理人のお爺ちゃん」だと思ったようです（笑）。 私もそんな格好で街をウロウロしていますが、世にはそんな【普通】にしか見えない億万長者が多いのです。一定のレベルを超えた億万長者が、【億万長者】だと一目でわかる服装して、最高級車に乗ることなどは、セキュリティの点で非常に危険なことです。ましてやSNSなどで自分のプライベートのことを発信するというのは、ある意味、死活問題になるかもしれないのです。

ルイ・ヴィトンの大株主はルイ・ヴィトンのバッグをもたない

なのに、SNS上には【億万長者】という人が多数存在していて、豪華（ごうか）絢爛（けんらん）な生活を発信しています。国内最大級の美容院グループである株式会社アースホールディングスを率いる國分利治氏が、10億円のご自宅に住み、フェラーリに乗られていることは前述しました。それはあくまで株式会社アースホールディングスというコミュニティを拡張させるためです。 では、SNS上の【億万長者】という人たちは、何を目的に豪華絢爛な生活を発信しているのでしょうか?　良い悪い、正しい間違っているという話では一切なく、一度これについて深く考えてみると、面白い発見があるかもしれませんね。 参考までに、私の友人の億万長者は、世界中にルイ・ヴィトンを展開しているLVMHの株式を大量に保有して、その配当だけで豊かな生活をしています。億万長者はルイ・ヴィトンの商品ではなく、ルイ・ヴィトンそのものを買うのです。