1~10月の訪日外国人客、過去最速で3000万人突破…10月はコロナ禍前から32%増
日本政府観光局が20日発表した1~10月(推計値)の訪日外国人客数は、コロナ禍前の19年同期比12・2%増の3019万2600人となった。年間の訪日客数が3000万人を超えたのは過去最速のペースで、外国為替市場での円安や直行便の増加が後押しした。
1~10月の国・地域別の訪日客数は、韓国が40・3%増の720万800人と最も多く、中国が28・3%減の583万500人で続いた。韓国と中国に、台湾、香港を加えた4か国・地域が全体の約7割を占めた。
米国とカナダからの訪日客数は19年比でそれぞれ5割以上増えたほか、欧州や中東などからの訪日客数も2桁以上の増加となった。
10月単月の訪日客数は32・7%増の331万2000人で、これまで最多だった今年7月(329万2602人)を上回った。紅葉シーズンで訪日需要が高まったほか、豪州やカナダなど一部の国との直行便数がコロナ禍前より増えた。
年間の訪日客数が最も多かったのは、19年の3188万2049人だった。24年は19年を上回るペースで伸びており、年間で3500万人を超える可能性が高まっている。政府は2030年に訪日客数6000万人の目標を掲げている。