イランが核兵器「備蓄増強」、狙いはイスラエル壊滅 ネタニヤフ氏
【AFP=時事】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は28日、イランがイスラエル壊滅を目的とした核兵器の「備蓄増強」を目指していると指摘した。 【写真17枚】イランはイスラエルに約200発のミサイルを撃ち込んだ イスラエルは26日、イランが1日に実施した攻撃への報復として、同国の軍事施設を空爆。イランによる1日の攻撃も、同国が支援する武装勢力の指導者らやイラン革命防衛隊(IRGC)司令官の殺害に対する報復だった。 ネタニヤフ氏は議会の冬季開会式で演説し、「イランはイスラエルを壊滅させるため、開発を進めている長距離ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載する核爆弾の備蓄増強を進めている」「イランはいつでも世界全体を脅かす可能性がある」と主張。 「イランの核開発計画を阻止することはわれわれの最優先事項だが、明らかな理由から、本件に関するわれわれの計画や行動のすべてを皆さんと共有することはできない」と続けた。 イラン政府は長年、核兵器の開発疑惑を否定。核開発は平和利用が目的だと主張している。 ネタニヤフ氏はまた、「イラン率いる狂信的な悪の枢軸は、わが国を破壊し、他の国々を占領すると脅迫している」とも主張した。 イランは「武力で中東の支配権を握ろうとしている」が、イスラエルが「イランの道を阻む真の障壁」になっていると指摘。 「なぜなら、イランによれば、イスラエルが陥落すれば、それに伴い多くの国々も落ちるからだ。中東全体がイランの手に落ちるだろう」と訴えた。【翻訳編集】 AFPBB News