<解説>話題の「ガンダム」新作 サンライズ×カラーの経緯 山下いくとデザインの主人公機
鶴巻監督は「フリクリ」「トップをねらえ2!」「龍の歯医者」などで知られ、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」でも監督を務めた。GQuuuuuuXなどが登場する特報も公開され、小形プロデューサーは「せっかくの鶴巻監督なので、色をどこまで出していただけるかというところも今回はありました。そういう映像になってるかと思います」と語った。
杉谷プロデューサーは「歴史があるシリーズなのでプレッシャー、こういうことをやっていいのか?というところもあったのですが、小形さんから『切り口は新しい方がいい。自由にやってください』と言っていただき、伸び伸び自由にやらせていただいています。監督としてはやりたいことができた映像になっていると思います」とコメント。
◇エヴァのデザイナーがガンダムをデザインしたら?
発表されたスタッフによると“画コンテ”に庵野秀明さん、前田真宏さん、谷田部透湖さんが参加している。キャラクターデザインを担当するのは「ポケットモンスター サン・ムーン」「ポケットモンスター ソード・シールド」で知られ、西尾維新さんの小説「戯言シリーズ」「刀語」のイラストも手掛けてきた竹さんだ。杉谷プロデューサーは、豪華スタッフについて「鶴巻監督の信頼をおける方にお願いすることができています」と話した。
山下さんがデザインした主人公機GQuuuuuuXは、くびれた腰、独特の形状の足首など従来のガンダムとは大きく異なる。
杉谷プロデューサーが「エヴァンゲリオンのデザイナーがガンダムをデザインしたらどうなるか?という一つの答え。ガンダムは面が多く、ロボット然としたデザインですが、エヴァンゲリオンは鎧(よろい)を着た人間という感じ。人間っぽい動きができるように、肩や股関節はより人間らしい動きができるようにと監督がこだわっているところです」と説明するように、デザインも“新しい切り口”に挑戦しているようだ。
宇宙世紀が舞台なのか? それともこれまでの「ガンダム」シリーズとはまた違う世界なのか……。まだ分からないことも多いが、“新しい切り口”でこれまでにない「ガンダム」を見せてくれることに期待したい。