コロラドの30代夫婦は、過去数年で約1.2億円の純資産を貯めた。あと10年ほどでFIREする予定だ(海外)
引っ越しで住居費用も節約
そうした戦略を通じて浮いたお金は、可能な限り401(k)プランと低コストのインデックスファンドに投じている。 緊急事態に備えて、およそ6カ月分の支出額に相当する額を預金口座に確保した。 クリッシーによると、ふたりでインディアナ州に住んでいたころのほうが、貯蓄は簡単だったそうだ。コロラド州に移住したのはパンデミックのころで、FIREを始めて数年が経ってからだった。 両州での最大の違いは住居費用だと、クリッシーは指摘する。オンライン不動産データベース「ジロウ(Zillow)」によると、夫妻が暮らすコロラド州モニュメントでは、平均住宅価格がおよそ74万3000ドル(約1億1145万円)となっている。ふたりが以前暮らしていたインディアナ州フィッシャーズでは、住宅の平均価格は42万6000ドル(約6390万円)だった。
先々を見通した計画も
今後の数年間、ライフスタイルの変化により、ふたりの財政が圧迫されるかもしれない。第一子の誕生が予定されているからだ。そのため、毎月新たな出費が生じるだろう。 しかし、それでも経済目標は達成可能だと、クリッシーは考えている。子供のいる生活を見越して、ふたりで計画してきたからだ。すでに、わが子を大学に通わせるための資金をどう調達するかも考えてある。 「息子が大学に通えるように、529プランに貯蓄し始めた」と彼女は言う。529プランとは、お金が教育目的で使われる場合には、非課税で引き出すことが可能な投資口座のことだ。
Jacob Zinkula