水道水「水質検査」義務化へ 発がん性などが指摘されるPFASめぐり2026年以降規制強化
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有機フッ素化合物「PFAS」。水や油をはじく性質があり消火剤やフライパンのコーティングなどに使われてきました。 一方で、発がん性など人体への影響が指摘されていて、日本では水道事業者に対し水道水に含まれるPFASの濃度の、暫定的な目標値を設定。ただ、目標値を守るのは努力義務でした。 (前田春香アナウンサー 2023年9月)「基準値の約50倍を超える有機フッ素化合物が検出されたのはこちらの川ですが、見た目や臭いに変化はありません」 近年、京都府綾部市や大阪市など、全国各地で”汚染”の実態が明らかになってきたのです。 PFASへの危機意識が高まるなか、12月24日。 (浅尾慶一郎環境大臣)「皆様に安心をしていただくということが一番大切と思う。そのことを一番念頭に置いて対応していきたい」 環境省が今年、全国の専用水道を調査した結果、11都府県44件で国の目標値を超える数値が検出。PFASについて「暫定目標値」から「水質基準項目」に引き上げ、早ければ2026年4月から水道事業者に水質検査などを義務付ける方針を示しました。 今回の動きについて専門家は… (京都大学大学院 原田浩二准教授)「しっかり検査しないといけないというのが実感でありますので今回義務が生じるということは非常に一歩進んだかなと」 一方で、課題も残ると指摘します。 (原田浩二准教授)「今検出されてないからといってそれがまた大丈夫かというと、やはり他のとこからまた流れ込んでしまうということもありえます。将来の問題を予防していくということが重要」
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