夫は「風呂だけが癒やしだ」と言い、毎日湯船に浸かります。どうしたら水道代とガス代を節約できるでしょうか?
日常生活において、家族の健康と節約を両立するのは難しい、と考える方もいらっしゃるでしょう。本記事では、いかにしてお風呂で水道代とガス代を節約できるかに焦点をあてています。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
湯船をはるときにかかる水道代とガス代
湯船にお湯をはるときにかかる光熱費は、水道代とガス代です。 湯船にお湯をはったときにかかる水道代とガス代を計算していきます。始めに、水道代を計算します。水道代の単価は、東京都水道局のホームページを参考に、0.24円と仮定します。湯船には一般的に、180リットルの水が必要です。 1回あたりの水道代は約43円、1ヶ月あたりは約1290円、1年あたりは約1万5480円となります。 次に、ガス代を計算します。ガス代を求める際は、以下の式にあてはめます。 上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス代単価 水量は、水道代を求めたときと同様に180リットル、20度の水を40度まで上げる発熱量を1万750キロカロリー、熱効率を80%と仮定します。2024年8月時点のガス代単価は20立方メートルまでで176.85円です。計算した結果を、表1にまとめました。 表1
表1から、湯船にお湯をはった場合は、1年あたり水道代とガス代が約4万2000円かかる可能性があることが分かります。 今回計算したのは、湯船にお湯をはる場合の水道代とガス代ですが、実際にはシャワーの水道代とガス代も別にかかります。また、ご家庭や使用環境によっても違いがあり、ガス代単価は変動するため、参考程度にしてください。
お風呂で水道代とガス代を節約する方法2つ
この章では、お風呂で水道代とガス代を節約する方法を2つご紹介します。 ■湯船のふたを閉めて半身浴をする 湯船にお湯をためすぎずに、半身浴をするのもひとつの方法です。約180リットルのお湯を使う湯船では、水量を少し調整するだけでも節約につながる可能性があります。 例えば、みぞおちから下のみを湯船に浸かるようにする「半身浴」でも、大きな健康効果が得られるといわれています。ゆっくりと時間をかけて浸かることで体の芯まで温まり、体内の血液循環もよくなる可能性があります。 ■残り湯を再利用する 湯船にある残り湯を、ほかのことに再利用することでも、水道代とガス代の節約につながる可能性があります。 水道代単価を、1リットルあたり0.24円と仮定します。洗濯や掃除、散水に、湯船にある残り湯のうち90リットルを使用した場合、1日あたり約22円、1ヶ月あたり約660円、1年あたり約7920円の水道代を節約できる可能性があります。 表2に、湯船の残り湯を再利用した場合のメリットをまとめました。 表2