JAマートぐしちゃん、きょう閉店 周辺への量販店出店が響く 八重瀬 沖縄
【八重瀬】八重瀬町具志頭の「南の駅やえせ」敷地内にあるスーパー「JAマートぐしちゃん」が9月29日で閉店する。商業施設が少ない具志頭地域の高齢者らの買い物を支えてきたが、赤字経営からJAおきなわが閉店を決めた。町が店舗建物を買い取り、民間に貸し出す。 【動画あり】普天間高校前の「点心」閉店 28年値上げなし、2世代に愛された「青春の味」
JAマートぐしちゃんは2018年12月に開店した。05年にAコープ具志頭店が閉店した後、スーパーがなかった具志頭地域の買い物弱者対策として、南の駅やえせの土地を所有する町が出店者を募った。JA側は「観光客の利用なども含め黒字化を見込んだが、ふたを開けてみると厳しかった」と説明する。 過去5年間の累積赤字は1億2500万円に上る。 南城市へのコストコ出店や、近隣にドラッグストアも近く開店することから、閉店の判断に至った。 町議会が今月4日、同店の建物購入費4700万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を可決。町は年内にも、新たに建物を借りる事業者を公募する。 南の駅やえせを指定管理する八重瀬町観光物産協会の会長・石川勝弘副町長は「高齢者らが近場で買い物できる環境を維持するため、スーパーなどが望ましい」としつつ、観光施設や飲食店なども視野に募る考えを示した。
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