令和に復活!小倉トースト発祥のお店が時代を超えて生まれ変わる
まるで友人の家にでも来たかのようなくつろげる雰囲気の店内
戸建て住宅内で営業しているだけあり、入り口はまるで友人の家に遊びに来たかのように気兼ねなく入れる雰囲気。玄関で靴を脱ぎ、スリッパをはいて入店します。 店内は一般家庭のリビングルームを改装した、どこかレトロでモダンな印象。テーブル席が3つとカウンター席が3つ、さらにテラス席合わせて全15席。温かみのある照明や隣の席との間隔もたっぷりあり、ゆったりとくつろげる工夫がされています。 照明設備の設置は梨々香さんの地元の友人が手伝ってくれたそう。また店内カウンターはマルシェを通じて知り合った方に設計をお願いするなど、さまざまな人の支えがあってようやく「喫茶満つ葉」を開店することができたという。 ちなみに梨々香さん自身も店内の壁紙を貼ったりしたそうです。ほっこりするストーリーがたくさん詰まったお店の成り立ちですが、提供されるメニューも心温まるものばかりでした。
小倉トーストの歴史と自分らしさを込めた満つ葉の美味しいメニューの数々
メニュー表は市販のアルバムを使った手作り。可愛らしいイラストは梨々香さんのお姉さんの手描きだそう。 まずは店名を冠する「満つ葉ブレンド 480円(税込)」。 優しい香りが立ちのぼり、苦味と酸味のバランスが良くしっかりとコクがあり、何より後味がすっきりとしているのが非常に印象深いコーヒー。こちらのコーヒーは、地元・緑区で自家焙煎の珈琲販売を手がけるカフェ「アルベロ」と共同で作った喫茶満つ葉のオリジナルブレンド。地元の方々にも支えられているのが分かりますね。 使用している食器類は瀬戸焼きを現地まで行って揃えてくるほどのこだわり。 「米粉のどら焼き 200円(税込)生クリームトッピング 50円(税込)」。 こちらのどら焼きは梨々香さんがマルシェで出品していたもの。毎月21日に開催されている八事の興正寺(こうしょうじ)のマルシェでも毎回完売するほどの人気商品だそう。 小倉あんを挟むのは米粉で作った生地。触感はふわふわで、食べるともちもちとした食感が楽しめます。こちらもほんのりと甘さを感じる優しい味わい。小倉あんは甘酒ときび砂糖で煮詰め甘さは控えめ。甘酒の香りがほんのりと鼻を抜ける上品な味わいで、まるで高級和菓子店で使用しているような小倉あんです。 そして看板メニューの「小倉トースト 500円(税込)」。 使用している小倉あんはどら焼きと同じもの。バターと合わさることで、どら焼きとはまた違う甘みに奥行きを感じる味わいに。トーストもサクッとしていながらも、もちもちしっとり食感で小麦の香りもしっかり。 トーストに小倉あんを挟んだ最初の満つ葉を踏襲するのではなく、トーストの上に小倉あんをのせることで、見た目のかわいさと控えめで上品な甘さがダイレクトに感じられ、毎日食べても飽きのこない美味しさ。