画用紙の葉っぱに来館者がメッセージ 市立図書館100周年で館内に「読書の芽育む木」
今年開設100周年を迎える京都府福知山市の市立図書館は、駅前町の図書館中央館(山路智子館長)で記念事業を始めた。1階の受付前に「図書館メッセージの木」を設置。画用紙で作った葉っぱを用意し、来館者に図書館への思いを書いてもらっている。メッセージが書き込まれた葉っぱを飾り付けていくことで、「たくさんの思いが芽吹いた木」へと育てていく。 惇明小の一室から始まった 市立図書館が開設100年 市立図書館は1924年(大正13年)9月に、惇明小学校の一室で誕生。場所を移しながら多くの市民に利用され、2014年に現在の市民交流プラザ内に移転した。 100周年のコンセプトは「100年の木のように」。月日をかけてしっかりと地域に根差し、多くの利用者とともにたくさんの読書の芽を育んできた図書館の姿を表現し、「これからも新しい芽がどんどん育ちますように」と願いを込める。 メッセージの木は、図書館職員たちがコンセプトを形にしたもので、来年3月まで設置。図書館での思い出、応援などを書いてもらって、木の葉っぱとして掲示し、毎月抽選で3人にオリジナルグッズを贈る。 オリジナルグッズは、開館100周年と移転10周年を記念したオリジナルイラスト入りのトートバッグかパスケースが選べる。メッセージ記入用の葉は各分館にも置いている。 4月2日から取り組みを始め、一日平均で10通ほどのメッセージが寄せられているという。9日時点で、木には「としょかんだいすき」「これからもいっぱい図書館に行きたいです」「100周年おめでとうございます」などの言葉が書かれた約70枚の葉っぱが芽吹いていた。 今年度は演劇鑑賞、スタンプラリーなど節目を記念した行事を多数計画している。