【中日】藤嶋「ビジター球場にはなかなかない」好評エスコンフィールドの施設とは
交流戦で初めてエスコンフィールド北海道に足を踏み入れた。昨季の日本ハム戦はバンテリンドームだったこともあり、1年遅れでの新球場を初体験。取材エリア中心だったが、グラウンドレベルから見る景色、スタンド上段の記者席からの風景や映像、音響などの迫力は素晴らしかった。また、バックヤードの天井の高さなど、野球以外のイベント開催も考慮された構造にも魅了された。いまは記者として取材現場を見る側だが、8年前まで在籍した事業部時代は、顧客を受け入れる側、裏方の立場も経験した。見る立場だけでなく、運営する側としてワクワクするスタジアムだった。 【写真】エスコンフィールドにある、試合観戦を楽しめる最上のリラックス空間 そんな中で、懐かしい顔に出会えた。エスコンフィールドの構想を仕掛け、推進役を担った「ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」の前沢賢、取締役事業統轄本部長(49)だ。まだ若かったころ、いっしょにイベント運営に関わった。車で広島県から兵庫県のゴルフ場へヘトヘトになって移動し設営、運営に従事。現場に着くと、ゲストやお客さんを迎え入れる準備に終始するが、20代の前沢本部長は疲れも見せず、生き生きと動き回っていたことも思い出した。 前沢本部長は「ビジターのベンチ裏にはトレーニングルームもあるんですよ。中日の選手たちの反応はどうですか」と質問を受けた。三塁ベンチ裏までは取材エリアではないため、チーム屈指の筋トレフリークの藤嶋に聞いてみると「ビジター球場にはなかなかないので、すごいです」と好評。高橋宏は、自らの足で観客レベルのフロアを練習の合間に探索するほどだった。 記者席のフロアは球団事務所に隣接していて、前沢本部長が廊下で社員とディスカッションする姿も見受けた。醸し出す表情は数十年前と変わらなかった。日本ハムの新球場は開場2年目。新たな試みがさらに繰り出されるはずだ。【中日担当=伊東大介】