千葉ジェッツの新星ポイントガード、小川麻斗が戦い抜いた初のフルシーズン(前編)「プロの世界は甘くないって感じました」
「チームを勝たせられるような選手になっていきたい」
――ワイルドカードギリギリの順位で進んだCSは、琉球に敗れセミファイナル敗退。連覇にあと一歩およびませんでした。 シーズンを通してうまくいかない時期があった中、EASLと天皇杯の2冠をしっかり取ることができて、CSではレギュラーシーズンは一度も勝てなかった宇都宮さんに勝つことができました。琉球さんには負けてしまいましたが、シーズンを通して成長できたし、なかなかないような結果を出せたんじゃないかと思います。 ――成長を感じたところを挙げるとすると? 同じポジションの富樫勇樹さんという素晴らしいプレーヤーを生かしながら、自分はどううまくやっていくか、みたいなところは考えながらプレーできるようになったんじゃないかなと思います。ただ、勇樹さんを意識しないように自分がラストシュートを打ったのに、それを決め切れなかったことが何度もあって、すごく悔しい思いもしました。チームを勝たせられるような選手になっていかないといけないと切に思いました。 ――そういった中でも、富樫選手の「75」を上回る76試合、つまりCSを含めてシーズン全試合に出場したのは素晴らしいことだと思います。 勇樹さんは毎試合30分以上試合に出ているので単純には比較できないですが、ケガをしない身体作りはすごく大切だと思いますし、今シーズンもそれを意識した身体作りに取り組まなきゃいけないと思っています。来シーズンは安定したプレータイムを得た上で、全試合出場を目指せるように頑張っていきたいです。 ――シーズン終盤には新人王の候補にも上がっていましたが、チームメートの金近廉選手に持っていかれてしまいましたね。心境はいかがでしたか? まあそこは、メディアとかそういう方々の評価なので仕方ないことだと思っています。かねち(金近)が取ってくれてうれしかったですよ。お互い切磋琢磨しながら頑張っているし、仲も良いので、悔しさとかは全然ないです(笑)。
バスケット・カウント編集部