日経平均株価の「2025年1月~12月」の値動きを予想!「2025年前半は弱く、秋以降に上昇」が多数派の見方で、高値平均は4万3580円、安値平均は3万5748円に
日経平均株価の「2025年1~12月」までの値動きを、アナリストなどのプロ74人が予測! ●2025年の日経平均株価は3万5748~4万3580円で推移か? さまざまな悪材料をこなしたうえでの年末高がメインシナリオ! 2024年の日経平均株価は、史上初の4万円に達した後、大暴落を経験。まるでジェットコースターのような相場だった。続く2025年は、年明け早々に米国でトランプ大統領が就任する。これが、1年の株価の動きに大きく影響を及ぼすことは間違いないだろう。そこで、以下にアナリストなどのプロ74人による予測をまとめた。 例年、年末になると多くのプロに翌年の日経平均株価を予測してもらっているが、今回はいつになく厳しい結果に。1年後(2025年12月末)の日経平均株価の予測平均は4万1807円にとどまった。 もっとも警戒されるのが、トランプ政権による関税の引き上げだ。 「2025年の前半は、米国の対中関税引き上げがメインテーマ。中国経済への打撃が意識され、株価は弱くなりそうです」(日本総合研究所の西岡慎一さん) さらに国内では「日銀の追加利上げや、2025年度予算審議の難航が警戒される」(三菱UFJアセットマネジメントの瀧澤良太さん)ことも重なる。政治の不透明感から、1年でもっとも安値をつける時期の予測は、年前半に集中した。 一方、明るい材料としては、春闘に期待を寄せる声が多かった。 「2025年の春闘も高い賃上げ率が実現しそう。物価と賃金上昇の好循環から、脱デフレ機運が一段と高まるでしょう」(野村アセットマネジメントの石黒英之さん) そして7月には、国内で参議院選挙が控える。こちらは「与党過半数割れになれば、株式市場にとってはネガティブ」(リンクスリサーチの小野和彦さん)、「政権交代に発展する場合には、株価の下ブレも」(レオス・キャピタルワークスの三宅一弘さん)と、リスク要因であることは否めない。 ここが底値のクライマックスとなりそうで「夏以降はトランプリスクを徐々に消化し、上昇へ向かう」(クォンツ・リサーチの西村公佑さん)というのが、多数派の予測の大まかな流れだ。 一方、年前半高の予測も。大和証券の木野内栄治さんは「前半はAI相場、後半は景気変調」と見ており、2026年3月までに日経平均株価は3万6000円になると予測する。 また、山和証券の志田憲太郎さんは「アベノミクス以降の日経平均株価は、高値を形成した後、再度更新するのにほぼ2年を要しています。よって、2025年は2024年高値を更新しないのでは」と、慎重なスタンスだ。 慎重派が多かった一方で、2025年内に日経平均株価の5万円到達を見込む意見もある。トランプリスクなどで読みづらい環境が続くが、どちらに転んでも大丈夫なように、資産や投資のタイミングの分散を心がけたい。
ザイ編集部
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