【パリ五輪】体操ニッポン 主将・萱和磨の「絶叫ガッツポーズ」に世界が沸いた! “美しく失敗しない男”が大逆転金メダルで見せた涙
7月29日に行われたパリ五輪・体操男子団体総合決勝で2016年のリオデジャネイロ五輪以来、2大会ぶりの金メダルを獲得した日本。 予選2位通過の日本は、橋本大輝(22)、萱和磨(27)、谷川航(28)、岡慎之助(20)、杉野正尭(25)の布陣で臨みました。5種目目の平行棒を終えた時点で、中国に3.267点差をつけられていましたが、最終種目の鉄棒で杉野選手、岡選手が好演技で望みをつなぐと、中国の2番手の選手がまさかの2度の落下。その後、橋本選手が完璧な演技で14.566点をマークし、大逆転勝利を果たしました。 そんな体操ニッポンをけん引した主将、萱選手の感情を爆発させる姿に、多くの反響が寄せられています。 【写真36枚】「絶叫ガッツポーズ」体操ニッポン主将・萱和磨の“感情爆発”の瞬間を見る
主将・萱和磨の “感情爆発”に注目
日本の主将としてチームをまとめた萱選手は、ゆか・あん馬・つり輪・平行棒の4種目に出場。その全てでトップバッターを務めました。 萱選手の最大の武器は“美しく失敗しない”安定感抜群の演技。 本人は試合終了後のインタビューで「普段なら落ち着いて演技するけど、今日は頭の整理が落ち着いていない感じ」と語っていましたが、さすがは“失敗しない男”。 この大一番でも、“冷静に”ノーミスの演技で全ての種目で14点台をマークし、日本選手をけん引しました。 そして、注目を集めたのは、演技以外にも…。この大舞台で主将の“感情が爆発”します。 まずは、2種目目。得意のあん馬で見事な演技を見せた萱選手。ノーミスで着地すると・・・ 体をのけぞらせ、絶叫しながら大きくガッツポーズ!さらに会場を沸かせます。 その後のつり輪でもノーミスの演技を披露した萱選手。安定感のある演技でチームの土台を固めます。 そして、萱選手が出場する最後の種目、平行棒。 ここでも安定の演技を見せ、渾身のガッツポーズ!得点は14.733をマークしました。 この姿に、SNS上では「失敗しない男、萱和磨 心強すぎる!」「力強い雄叫びに胸打たれた」「自分の演技でチームメイトを鼓舞する、最高のリーダー」と、多くの称賛の声が。 この時点で、日本の順位は2位。1位の中国との差は3.267。逆転するには厳しい点差の中、最後のバトンは鉄棒に出場する杉野選手、岡選手、橋本選手に託されました。 トップバッターの杉野選手は安定した演技で14.566をマーク。 続く岡選手もノーミスで14.433をたたき出し、残るはエースの橋本選手のみ。 この日、2種目目のあん馬で落下するミスがあった橋本選手。 緊張感が高まる中、気合を入れる為にメンバーに「ちょっと背中をたたいてください。」とお願いをしたといいます。 メンバーひとりひとりに背中をたたいてもらい、その思いを背負って挑んだラストの鉄棒。 チームメートの思いをつなぎ、見事 ノーミスで着地した橋本選手は14.566点をマーク! 固唾をのんで見守っていた4人も大きく湧き上がります。中でも萱選手は一際目立つ雄叫び! 続く中国の張選手が15.265点以上を出せば、そのまま中国の優勝。しかし結果は14.733。 この瞬間、日本の逆転優勝が決定しました!すると・・・ 先ほどまでの力強い姿から一変、涙を流しながら床に座り込む萱選手。 そんな主将の姿を見て、すかさず後ろから橋本選手がハグするシーンも。チームメイトの深い絆が感じられます。 鳴り止まない会場からの拍手と歓声に、涙を流しながら応える姿が日本中の心をつかみました。 日の丸を手に、感情を爆発させる場面も。 さらに、表彰式で「君が代」が流れると、5人とも大きな声で力強く斉唱。その際にも、萱選手は感極まった様子で瞳には涙が浮かんでいました。 その様子に、SNSでは「国歌を全力で歌う体操選手、格好良すぎる」「萱選手の涙には、東京五輪からの3年間の思いがあると思う。報われて良かった!」と胸を打たれる人が続出。 終了後のインタビューで、萱選手は「信じられない。アテネ五輪を見て体操始めて、金メダルを取りたいと思って体操を始めて、リオ五輪では代表に入れなくて、東京では0.1足りなかった。」とこれまでの思いを吐露。 今回の金メダル獲得について聞かれると「夢なのかと本当に思うくらい何度も確認して。ほっぺたをつねって、ベタな確認して。でも夢じゃない、本当に夢がかなった。夢はかなえることができるんだなと思った。これが僕の夢です。夢はかなえられると証明できた。未来の体操キッズには夢を持ってほしい」と熱く語りました。
めざましmedia編集部