ラグビーの聖地「菅平」で練習試合が本格化。明治大学vs.天理大学、東西の強豪が対戦
明治大学はサモア遠征、さらにはスコットランド遠征で大きな成長を遂げたU20日本代表組が、どうチームに馴染んでいくかが夏合宿のテーマの1つであろう。
天理大学戦では当然、筑波大学戦から何人かメンバーを交替すると予想される。定位置争いが激しくなっている中で、8月22日には昨季の関西王者の京都産業大学戦、さらに、25日には帝京大学戦も控えているだけに、天理大学にはしっかり勝利して勢いに乗りたいところだ。
一方、昨季大学選手権ベスト4で関西2位の天理大学。今季は2021年度以来の大学王者を目指すシーズンとなるが、春からなかなか調子が上がっていなかった。
5月の練習試合初戦は京都産業大学に5-48で敗れて、関西大学春季トーナメントでは摂南大学には快勝したが、準決勝で関西学院大学に28-43で敗れた。続く、3位決定戦でも近畿大学に28-35で敗戦している。
菅平高原に上がる前の8月11日には、天理・白川グラウンドに日本大学を迎えて40分×3本のAB戦を行い、75-46で勝利した。35-10で勝利した1本目のメンバーが現在の中軸となろう。
FW第1列はU20日本代表で活躍したPR森仁之輔(3年)と、松野楓舞、HO寺西翔生(ともに4年)の3人。LOは1年のアリスター・サウララ(デラセラカレッジ)、須見悠人(2年)、FLはU20日本代表の川越功喜(2年)と、上ノ坊兄弟の兄・悠馬(4年)、そしてNO8木下颯(3年)だった。
BKを見るとハーフ団はルーキーのSH山下蓮(長崎南山出身)とキャプテンのSO筒口允之(4年)。CTBは和田雄翔(2年)と、1年の山田晟大(常翔学園出身)の2人、バックスリーはエースのWTB藤原竜之丞(4年)と、平松麟太郎(3年)。そしてFBには上ノ坊兄弟の弟・上ノ坊駿介(3年)が入っていた。
いずれにせよ、明治大学戦も日本大学戦の先発メンバーを中心に戦うことになろう。春から天理大学はセットプレーで、相手にプレッシャーをかけることができず、失点が多かった。まず、セットプレーとディフェンスからリズムを作って菅平の初戦に勝利したいところだ。