自民・平野達男元復興相が参院選に立候補表明 「国政でもう一回」
今夏の参院選岩手選挙区(改選数1)に向け、自民党の平野達男・元参院議員(70)が7日、盛岡市内で記者会見を開き、立候補することを表明した。平野氏は「人口減少社会が大きな課題。地域の声を聴き、これまでの経験や知識を総動員し、岩手のために国政でもう一回、仕事をしたい」と述べた。 【写真】小沢一郎氏の小選挙区返り咲きを支えた参院補選 カギだった「秘書」 平野氏は北上市出身。2001年、自由党公認で参院選に初当選。07年に民主党公認で再選し、11年の東日本大震災後に復興相を務めた。13年に民主を離党し、無所属で出馬して当選。16年に自民入りし、19年に自民公認で4選を目指したが、野党統一候補で新顔の横沢高徳氏に敗れた。 22年の参院選で、自民の広瀬めぐみ氏が当選した際は、選対本部長を務めた。広瀬氏は相次ぐ不祥事を受けて昨年8月に議員辞職した。平野氏は「県連も様々な反省の上に立って、それなりの対応をした。擁立した責任もあるからこそ、この選挙ではしっかりとした態勢で臨み、政策の実現に向けて私も一生懸命取り組む」と話した。 県連会長代理の岩崎友一県議は「これからも県民におわびしていくが、いつまでもただわびるのではなく、岩手を良くするための政策を打ち出す。参院選はそういった位置づけで臨む」と述べた。 24年衆院選・岩手3区などでも選対本部長を務めてきた平野氏。「応援弁士をやる度に、思いが募ってきた。岩手で起こる様々な変化に、何かしなくてはならないと思い、出馬を決意した」と話した。 自民の政治資金収支報告書の不記載問題については「憂慮すべき事態であり、政治と国民の信頼関係を壊した。自民は十分な反省をしていると、私はまだ思っていない。次の国会で、深い反省を浮かび上がらせるような対応をすることを期待する」と述べた。 公認申請は昨年12月に行われ、今後、党本部から公認される予定。公明党にも推薦を要請する予定だという。(松尾葉奈)
朝日新聞社