【RIZIN】榊原CEO「朝倉海のUFC王座挑戦は勝算あり。現地視察の可能性も」、平本蓮は「大晦日出すなら約束通りドーピング検査」
2024年11月2日の『RIZIN甲子園:準決勝トーナメント』後、榊原信行CEOが囲みインタビューに応じ、朝倉海のUFCデビュー戦が即タイトル戦になったこと、大晦日の展望などを語った。 【写真】7月の朝倉未来戦後、会見を開いた平本蓮 『RIZIN甲子園』では、柔道ベースでDEEP FKTなどで優勝経験がある横内“おにぎり君”三旺(FourRhombus・18歳)と、小学校3・4年時に極真会館の世界大会で2連覇し、中学から伝統派空手も学ぶ斉藤健心(カルペディエム横浜・16歳)が大晦日、さいたまスーパーアリーナでの決勝に進出。 榊原CEOは、「勝ち上がった横内選手と斉藤選手、それぞれ柔道と空手でベースは異なるものの、10代で総合的に戦える選手たちが出て来た。未来は明るい。全然個性やタイプの違う2人がどんな試合を大晦日に見せてくれるか。もちろんトップアスリートたちの試合もたくさんラインアップされますが、その中でも『RIZIN甲子園の決勝すごかったね』って言ってくれるような2人の作品を楽しみにしたい」と総括した。 また、「17日の名古屋大会に出場する秋元強真選手も18歳。そういう世代が、朝倉兄弟にインスパイアされたり、RIZINを見て総合格闘技を目指してくれる、リアルな手応えを感じています」と、RIZINを通して朝倉兄弟の影響が総合格闘技の裾野を広げている手応えを語り、今後について語った。 ◆11月5日の会見ではカードも発表します ──RIZINバンタム級王座を返上した朝倉海選手が、12月7日(日本時間8日)の『UFC 310』でのデビュー戦即UFCフライ級タイトルマッチが発表されました。 「発表前からその方向性は知っていたので、いつ発表されるかなと海と同様に思っていましたね。UFCとしては異例の契約で、『ROAD TO UFC』でも『DWCS』でもなく、直に契約すること自体珍しいのに、RIZINで活躍したことでいきなりチャンピオンシップというのは、イリー・プロハースカもマネル・ケイプやっていない。ダナ(ホワイトUFC代表)と最初に話したときも、しっかりスカウティングしていましたね。 僕らとしてはRIZIN王座を防衛してほしいという思いもありますが、契約でガチガチに縛って選手の可能性を潰したくない。日本人としてこういう形でチャレンジして影響力・発信力のある海がUFCのタイトルマッチで何を見せてくれるか期待していますし、アジア人男子初のベルトを巻くことはほかのアジアの人たちにとっても悲願だと思う。それを海が成し遂げてくれるか。勝算はあると思います。UFCという世界最高峰の舞台でしっかり結果を出してくれれば、RIZINという舞台のプレゼンスも北米の中でも高めてくれると思います」 ──大晦日に向けて多忙な時期ではありますが、調整がつけば現地で見届ける可能性もありますか。 「タイミングがあって環境が整えば、行くこともやぶさかでないと思っています」 ──RIZIN王者の参戦になります。 「返上はしたものの、現役王者のまま返上していきなりのタイトルマッチなので、勝てばRIZINのチャンピオンがUFCのチャンピオンに勝った、と言えなくもない。日本のなかで今年10回目の大晦日を迎える、その軌跡のなかからキャリアを積み上げた選手が、さらに大きな偉業を成し遂げてくれると、その次の世代、今回『RIZIN甲子園』に出ている世代の人たちにも大きな目標とか勇気を与えると思うので、海には頑張ってほしいなと思います」 ──11月5日(火)13時から「大晦日大会に関する記者会見」ということですが、カードも発表することになりそうでしょうか。 「そうですね。カードの発表もします」 ──『RIZIN甲子園』出場選手のアンケートに平本蓮選手を目標にしている選手もいました。ドラッグテストが陰性だった、平本選手の大晦日の出場の可能性もあるでしょうか。 「大晦日に出る・出ないも含めて、これから本人と話をして。“どうしても出なくちゃいけない”とか、“出したい”ということでもなく、当然、(平本を)出すタイミングの前にドーピング検査は約束通りしなくちゃいけないし。本人もそれには『応じる』とずっと言ってますので、今、スペインに行っているようなので、また戻ってきたところで(※4日のDEEPでセコンド入り)。若干の怪我もあるとも聞いていますし、大晦日と大晦日以降の2025年をどういうビジョンでいくのかを本人としっかり話したいと思います」