【日本ダービー】皐月賞で上がり最速は半数以上が好走 東大HCの本命はレガレイラ
17年ぶり牝馬制覇へ
◎レガレイラ 皐月賞は落馬負傷で離脱したC.ルメール騎手から北村宏司騎手に乗り替わり。1番人気に支持されたが、後方からの競馬となって結果は6着。ただ上がりは1位タイでホープフルS勝ち馬の意地は見せた。 前走皐月賞で上がり最速だった馬は【5-1-0-5】と半数以上が連対。14年ワンアンドオンリーは4着から巻き返してダービーを制した。本馬は6着だが4着とはクビ、クビ差であり、大きな不安材料とはならないだろう。前章の好走データ2つにも合致しており、今回は鞍上が戻っての一戦。C.ルメール騎手は同舞台のGⅠを2連勝中で、先週は同じく乗り替わりから戻ったチェルヴィニアで前走13着からの復活を見せた。1枠2番を引けたのも大きい。17年ぶり牝馬のダービー制覇へ条件は整った。 ◯ジャスティンミラノ 皐月賞は前半57秒5のハイペースの中5番手を追走すると、直線で一度先頭に立ったジャンタルマンタルを差しきり、コスモキュランダをクビ差凌いで勝利。着差こそ小さかったが、中団以降に待機した馬が上位に多くきたなか、先行押しきりは素晴らしいパフォーマンスだった。同じく先行策を取ったジャンタルマンタルが距離こそ違うがGⅠを快勝したこともその証だ。2走前の共同通信杯は前半62秒7のスローペースを加速ラップで勝利。キャリア3戦ながら両極端のペースを経験しているのも大きい。 皐月賞先行馬の成績が気がかりとなるが、共同通信杯では上がり32秒6を出すなど末脚がないわけではなく、連続好走があっても不思議はない。 ▲アーバンシック 皐月賞は上がり3位の末脚で4角10番手から4着に入った。2走前の京成杯は唯一上がり33秒台で2着。この馬以外の上位5頭は全て4角5番手で前残りだったことを踏まえると強い競馬だった。能力は今回のメンバー内でも上位だろう。直線の長い東京の方が合っており、前述の好走データ2つにも合致。しかし勝利した新馬戦、百日草特別はどちらも着差が小さい点、重賞での勝ち星がない点を考慮し、▲評価とした。 △シックスペンス スプリングSは先行して加速ラップをたたき出し、2着に0秒6差をつける完勝。しかし2、3着馬がどちらも皐月賞で大敗している点、スプリングSから乗り替わっている点、前走2000m未満の馬は【1-0-0-28】というデータなど不安材料も多い。キャリア3戦の好データはあるものの、△評価とした。 以下、コスモキュランダ、ダノンエアズロックに印を回す。馬券は◎◯-◎◯▲-◎◯▲△×☆の3連複とする。 ▽日本ダービー予想▽ ◎レガレイラ ◯ジャスティンミラノ ▲アーバンシック △シックスペンス ×コスモキュランダ ☆ダノンエアズロック 《ライタープロフィール》 東大ホースメンクラブ 約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
東大ホースメンクラブ