2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 後編 激化するEV競争、堅調な日本勢
7:フォードF-150 - 62万3200台(+19%)
かつて世界で最も売れるクルマであったフォードF-150も、変遷の時期を迎えている。しかし、販売台数ランキングでは前年の9位から2つ順位を上げ、7位につけている。2021年には8位であったため、近年で最高の結果と言える。 台数としては前年比で19%増加し、52万5100台から62万3200台へと10万台近い成長が見られた。このような増加は、フォードに限らずどのメーカーにとっても喜ばしいことだろう。
6:トヨタ・カムリ - 65万500台(-3%)
カムリは長い間、世界トップ10の中心的存在であった。その主な理由は信頼性の高さにあり、米国においては他の追随を許さない評価を得ている。 しかし、鉄壁のイメージがあるカムリでさえも市場の潮流には抗えず、順位を前年の5位から6位へと落としている。販売台数も3%(2万2800台)減少した。
5:トヨタ・カローラクロス - 71万5500台(+35%)
カローラ・クロスがトップ5入りを果たしたというのは、トヨタにとって本当に明るい話題である。2022年、カローラ・クロスの世界販売台数は53万300台となり、パンデミックに見舞われた2021年比で221%増加した。そして2023年、カローラ・クロスとその分身であるフロントランダーはさらに35%増の71万5500台を記録した。 2022年とは異なり、2023年は対象市場のすべてで正式に販売されたこともあって、印象的なパフォーマンスを見せた。
4:トヨタ・カローラ - 80万3000台(-19%)
これまでの12世代で累計5000万台以上の販売台数を記録し、単一モデルにおけるギネス記録を更新し続けているカローラ。世界中で不動の人気を誇るが、2023年の販売台数は前年比で19%減少した。 2022年は99万1600台で世界2位についていたが、2023年には80万3000台に落ち込んだ。これにより、トヨタのワンツーフィニッシュも叶わなかった。
3:ホンダCR-V - 84万6100台(+15%)
ホンダCR-Vの販売台数15%増は非常に喜ばしいニュースで、順位も2022年の4位から3位に浮上した。CR-Vの復調には、2021年から2022年にかけて落ち込んでいた米国での販売台数が改善したことが貢献している。 また、北米から中国、欧州からアジア、南米からオーストラリアまで、真にグローバルに展開している数少ないクルマの1つであり、世界の多様な国で高い支持を得ている。