2023年 世界の車種別販売台数ランキング トップ30 後編 激化するEV競争、堅調な日本勢
12:BYDクイン- 47万3300台(43%増)
BYDクイン(Qin、秦)は中国の月間販売台数チャートで何度も首位を獲得するなど、大成功を収めている。年間販売台数は非常に好調で、2022年には33万1200台で26位だったのが、2023年には47万3300台で12位に躍進している。前年比43%増と、どの基準から見ても輝かしい成長だ。 クインはバッテリーEVとPHEVが導入されており、今後もより多くの市場に向けた輸出計画がある。
11:ホンダ・シビック - 47万8300台(23%増)
米国の小型車分野の好転により、ホンダ・シビックの販売台数は前年比23%増の47万8300台となった。順位も17位から11位へと躍進した。 なお、この数字には、一部の市場でシビックと呼ばれる「インテグラ」の販売台数も含まれている。
10:テスラ・モデル3 - 50万8500台(+5.5%)
テスラ・モデル3は、トップ30の中で唯一、2022年から順位を維持した。新型コロナのパンデミックによる停滞期を経て世界の自動車市場が全体的に拡大する中、モデル3は販売台数を48万2200台から50万8500台に伸ばした。 欧州市場も含め、多くの国で販売台数の上位に食い込んでいる。トップ3に入ることもしばしばだ。
9:日産セントラ/シルフィ - 53万3700台(-6%)
日産セントラ(一部の市場ではシルフィと呼ばれる)は、北米、中国、そしてアジア市場では常に売れ筋となっている。2023年の世界販売台数は、前年比6%減で、56万6500台から53万3700台に減少した。現行の第8世代は2019年から販売されているため、販売台数の減少は予想の範疇だろう。 順位としては2022年の7位から9位に後退したものの、依然として世界トップ10入りを果たしている。
8:トヨタ・ハイラックス - 60万4800台(-4%)
トヨタ・ハイラックスはトップ10の常連である。商用車と乗用車、どちらで集計しても世界各国で高い人気を集めている。悪路や厳しい地形に対応できる不屈のピックアップトラックだ。 それでも、2023年の販売台数は前年比4%減で、63万2500台から60万4800台に減少した。とはいえトヨタ車はトップ10に5車種も入っているため、トヨタがこのことで気をもむことはないだろう。