高校生プロボクサーがデビュー戦飾る
愛知県蒲郡市の荒島さん
愛知県蒲郡市在住で高校3年生の荒島梨球さんは、15日に刈谷市の「あいおいホール」で開かれたスーパーバンタム級の試合でデビューし、初勝利を飾った。荒島さんは「今までで一番うれしかった。何かを成し遂げた気持ちだった」と振り返った。【林大二朗】 格闘技の好きな友人の影響でボクシングを始めた。名古屋市の高校に通いながら、蒲郡市緑町の「三河ボクシングジム」でスパーリングやフックなどの技の修得、筋力トレーニングに励んでいる。7月にプロテストに合格した。 デビュー戦までは毎週月曜から土曜にジムに赴き、階段での走り込みや筋トレ、基礎的な練習をしたほか、毎朝5㌔のランニングをして体力づくりを続けた。また、豊橋市の「とよはしボクシングジム」の選手と実践的な試合をして技術を磨いた。 デビュー戦は蟹江市の選手と対戦した。相手は体が大きく、パンチ力があった。荒島さんは緊張しながら「勝てる勝てる」と自身に言い聞かせて試合に臨んだ。相手のパンチを防ぎながら攻めに徹した結果、2対0の判定で勝利した。 ジムの城野隆暢会長は「初勝利した時は感動した。攻撃の本能が出て相手のリズムを崩すことができた」と話す。 今は11月に予定している試合に向け、ジムでさらなる技術向上のため、練習に励む日々を送っている。 荒島さんは「自分が納得するぐらい強くなって自信をつけていきたい」と笑顔で話した。