辻元清美氏「不適切にもほどがある」石破首相のやじにジロリ対応を批判「これこそ、ふてほど」
立憲民主党の辻元清美議員は3日の参院代表質問で、2日の衆院代表質問で企業団体献金をめぐる石破茂首相の答弁に、野党席から「えええええええ?」と批判が起きた際、首相が一時答弁をやめてじろりとにらむような表情を見せた対応を「これこそ、『ふてほど』だ」と、指摘した。 【写真】衆院代表質問で答弁する石破首相 「ふてほど」は、TBS系1月期の連続ドラマ「不適切にもほどがある!」の略語で、2日に行われた「現代用語の基礎知識選 2024ユーキャン新語・流行語大賞」の表彰式で年間大賞に輝いた。 辻元氏は「日本の公平公正で健全な経済発展のためにも、企業団体献金の廃止を明言してほしい」とした上で「昨日の衆院本会議で、この企業団体献金を質問された時の答弁で、総理はなにか、むっとして答弁していたようにみえる。何千万円も企業が自民党に寄付していることには、国民も不信を抱いている。それを批判して、その答弁をむっとして答える。これこそ『ふてほど』。不適切にもほどがあるのではないか」と、旬のワードをまじえながら首相の対応を批判した。 辻元氏は、石破首相と与野党の立場を超えて長い間親交があることで知られる。「今日はぜひ、さわやかにお答えいただきたい」と水を向けられた石破首相は、閣僚席で笑顔でうなずいていた。 答弁に立った首相は、2日の衆院代表質問と同様に「政党として避けなければならないのは、献金によって政策がゆがめられることだ。これには、個人献金も企業団体献金も違いはございません」「(自民党は)企業・団体献金自体が不適切であるとは考えていません」などと主張し、衆院代表質問と同様に、参院本会議場でも野党側からやじが飛んだ。 首相は、この日は答弁を中断せず「わが党といたしましては、収支報告書の内容をだれでも簡単に確認できるデータベース構築に取り組む方針で、これにより企業団体献金を含む政治資金の透明性が飛躍的に高まる」と説明した。 辻元氏は、答弁する石破首相の方を、自席からじっと見つめていた。