【リスト付きレポート】RCカー、トイラジからミニ四駆まで、“実走”系ホビー新製品イッキ見せ!【第62回全日本模型ホビーショー】
2024年10月12日(土)と10月13日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて開催された『第62回全日本模型ホビーショー』。そこで気になったカー&バイク・ホビーの中から、RCカーやトイラジ、ミニ四駆など、実際に走らせて楽しむホビーを中心にレポートしよう。 全日本模型ホビーショーは、もちろんディスプレイモデルだけのショーではない。RCカーやミニ四駆のような、実際に走行する模型=“実走”系の模型・ホビーの新製品も展示される。今回は“実走”系のホビーをイッキにご紹介しよう。 門外不出のワークスバギーからトレーラーヘッド、懐かしのマッハ号までRCカーは絶好調! まずRCカーではバギー系がアツい。RC界の雄・京商は、1987年にイギリスで開催されたEP(電動)オフロードカー世界選手権2WDクラスにおいて表彰台を独占するという伝説的レースで京商ワークスチームが使用し、その設計者であり自身も選手として世界戦に出場した粉川 章氏のマシンをモチーフに、京商アメリカの創業20周年記念モデルとして限定販売されたマシン『1/10 EP 2WD レーシングバギー 京商アメリカ20周年記念限定モデル アルティマ '87世界戦スペック』(2024年11月発売予定、予価66000円・税込) が登場する。 当時のワークス仕様の象徴であるガンメタリックアルマイトパーツを随所にまとい、カーボン製のスペシャルパーツを装備。走りにこだわって作られた、世界選手権での大活躍から37年の時を経て復活するアルティマ’87世界戦スペックは、当時の世界最先端の走りを追体験できるだけでなく、最新メカとの組み合わせでも高次元のドライブを楽しむ事ができるという。 他方、タミヤもリバイバル系のバギーをリリース。『1/10RC ホーネット EVO.』(車両のみ、2024年12月発売予定、予価19800円・税込)は、1984年に登場して2WDオフロードRCカーのブームを生み出したホーネットのシャーシ性能を高めたアップグレード版だ。 バスタブタイプフレームの基本的な構成はそのままに、足まわりを強化。オイルダンパー装備のダブルウィッシュボーン4輪独立サスペンションを採用、砂や小石の侵入をシャットアウトする密閉式ギヤボックスを装備。スムーズなコーナリングを生む3ベベルギヤタイプのデフギヤも内蔵、ホイールは前後とも立体感ある組み立て式の3ピースタイプ。前輪は方向性に優れたグルーブドタイヤ、後輪はハイグリップなスパイクタイヤを装着し、ボディは軽くショックに強いポリカーボネート製だ。 バギー系以外のRCカーに目を向けてみよう。1980年代は1/12スケールのオンロードカーが電動R/Cカーレースの花形的カテゴリーであり、この時代に圧倒的な強さを誇ったのが、京商が販売する4輪駆動モデルのファントムEP-4WDシリーズだったが、その強力なライバルとして知られていたのが、同じ京商からリリースされたリヤ2輪駆動のプラズマシリーズだった。そんな1980年代プラズマシリーズの最終作にして究極形ともいえるプラズマMk(マーク)III リミテッドが、『1/12 EP 2WD レーシングカー プラズマMK.3 リミテッド α-2』(2024年10月発売予定、予価41800円・税込)として、1987年の発売から30余年の時を経てリリースされる。 今回登場する復刻モデルは、他の京商製ビンテージシリーズ同様にオリジナル・デザインを忠実に再現しつつ、現代のRCメカ等に対応する改良が施され、現役モデルとして思う存分にその走りが堪能できるよう改良されたもの。ファントムEP-4WD Extと共通コンポーネンツを使用しながらも、よりシンプルな構造が車体の軽量化を実現し、路面グリップが十分に確保されたサーキットでは、ファントムをも上回るスピードを発揮するという。 メインシャシーはオリジナルと同じカーボンファイバー製で、オリジナルではブラックFRP製だったアッパープレートとAバー保持用ジョイントバーにもカーボンを採用。リヤアクスルに装備されるデファレンシャルユニットは、2023年販売のファントムEP-4WD Ext京商創業60周年記念モデルで初装備されたボールデフとなるなど、より豪華かつ高性能なマシンに生まれ変わっている。フロントサスはシンプルなキングピンスプリングで、キャスター角の調整が可能。さらに、僅かに外径の異なるキングピンが2種類付属し、操縦性を細かく調整できる。ボディは空力性能に優れたオープンコックピットタイプのα-2が復刻されている。 タミヤからは定番シリーズから4車種、『1/10RC トヨタ セリカ GT-FOUR (ST205) (TT-02シャーシ)』 (車両のみ、2024年11月9日(土)ごろ発売予定、予価17600円・税込)、『1/10RC ポルシェ 956』(車両のみ、2024年11月9日(土)ごろ限定再販、23980円・税込)、『1/14RC スカニア 770 S 8×44(ガンメタエディション)』(車両のみ、2024年12月発売予定、予価116600円・税込)、『1/10RC ENEOS X PRIME GR Supra (TT-02 シャーシ)』(車両のみ、2024年12月限定再販予定、予価20900円・税込)のリリースがアナウンスされている。 まさに親父キラー? 手軽に楽しめるトイラジにマッハ号登場! 本格的なRCカーだけでなく、手軽に楽しめるトイラジにも新製品のアナウンス。京商の『First MINI-Z(ファースト ミニッツ)』シリーズには親父世代感涙の『マッハGoGoGo』ことマッハ号が2025年春に登場。さすがに秘密装置のギミックは無いだろうが、楽しみに待ちたいアイテムだ。 童友社からは、ハンダも接着剤も使わずプラモデル感覚で組み立てられ、走らせて遊べる『2.4GHz プラモデルキットRC』シリーズに『1/16 オラクル レッドブル レーシング RB19』(セット、2024年秋-冬発売予定、予価8800円・税込)が登場。なかなかの大きさになるので、オモチャ的RCとは言え満足感も高いことだろう。サクッと作って遊び倒すのが正解か? このほか童友社からは様々なスケールとギミックのトイラジが発売予定。ちょっとした大人の気分転換などに走らせて楽しむにはもってこいだ。 RCカー&トイラジ 新製品メーカー別発売予定日順リスト 思えば遠くへ来たもんだ、フルカウルミニ四駆が30周年! “実走”系ホビーで忘れてならないミニ四駆。なんと会場発表の隠し玉、『ミニ四駆PRO レクサスLBX MORIZO RR(MAシャーシ)』が2025年発売予定のアナウンス(価格未定)。MAシャシーにダブルシャフトモーター、レシオ3.5:1のギヤ、小径ローハイトタイヤの組み合わせで期待の走りを実現だ。 ミニ四駆ブームを確実なものとしたフルカウルミニ四駆シリーズも30周年。それを記念した特別企画、『サイクロンマグナム ポリカボディスペシャル(ARシャーシ) -フルカウルミニ四駆30周年記念』(2024年10月12日ごろ発売予定、予価1320円・税込)もリリース。この記事と同時にすでに店頭に並んでいるかもしれない。シャフトドライブ四輪駆動を採用した高性能レーサー、サイクロンマグナム ポリカボディスペシャルは、フルカウルミニ四駆の誕生30周年を記念する特別仕様。前後のタイヤを覆うカウリングや、迫力の大型リヤウイングが特徴のボディは軽量でショックに強いポリカーボネート製。鋭いノーズからリヤウイングまでを一体パーツとし、スタイルを際立たせるブルー×レッドのカラーリングは専用クリヤーステッカーで再現。30周年を記念するスペシャル感に加え、レースでの戦闘力も高いボディに仕上げられている。また、ホワイトのARシャーシはABS樹脂製。ビビッドな蛍光グリーンのスパイラルホイールには、高いコーナリング性能を発揮するスーパーハード小径ローハイトタイヤを標準装備。実戦向きの軽量ボディと空力性能を追求したシャーシは相性もバッチリ。メモリアルマシンとしてはもちろん、レースでの活躍も楽しみな特別な1台だ。 『ミニ四駆PRO』シリーズからは、ドイツ語で“雄牛”の意味を持つ『シュティーア (MAシャーシ)』が登場。ハイパーカーをイメージし、フロントフェンダーは雄牛の角を思わせる力強い形に。また、リヤフェンダーの下部が大きくえぐれた立体感ある造形も特徴。シャーシはダブルシャフトモーターを搭載、ダブルシャフトモーターによるダイレクトドライブを採用すると同時に重心の低さに加えて気流を意識した高効率なMAシャーシを採用。6個のローラーを標準装備し、サイドの拡張性もアップしたハイパフォーマンスシャーシだ。 定番の『1/32 レーサーミニ四駆』シリーズには『グラスホッパーJr. (VZシャーシ)』(2024年12月発売予定、予価1320円・税込)がラインアップ。RCグラスホッパーの登場から40年、ついにミニ四駆バージョンの登場だ。シングルシーターバギーをイメージした直線構成のスリムなボディは、シンプルながらスピード感あふれる造形で、ホワイトのボディにグリーンとレッドのラインが入ったカラーリングもRCのイメージそのまま。シャーシは小型・軽量・ショートホイールベースのVZが採用されている。 定番の『1/32 レーサーミニ四駆』シリーズからはもう1台。2024年5月にデビューした『クロススピアー 01』の兄弟マシン、『クロススピアー 02 (VZシャーシ)』(2024年10月26日ごろ発売、1320円・税込)が登場。車高を低く抑え、コクピットを前に寄せたローハイト・フォワードコクピットのボディに、『~01』のコンセプトを引き継いだコクピット両サイドのトラス構造がポイント。ボディ本体の小型化・軽量化に加え、複雑でユニークな個性あるスタイルを生み出している。実はこのデザイナーは、知る人ぞ知る、ホンダの『ズーマー』などをデザインされた、やまざきたかゆき氏だ。シャーシは軽量・コンパクトで、レースでも高い戦闘力を発揮するVZシャーシを採用。レッドカラーのYスポークホイールにはジャンプ後の着地時に姿勢を崩しにくく、高いコーナリング性能を発揮するスーパーハード小径ローハイトタイヤを標準装備と、実戦向けの要素をたっぷり備えたマシンだ。ギヤ比は超速タイプの3.5:1がセットされる。 例年恒例の“縁起物”、特別なミニ四駆が今年も登場。まず『ミニ四駆サンタクロース』(2024年11月30日ごろ発売予定、予価1320円・税込)は、にこやかな笑顔が特徴のサンタクロースが乗ったミニ四駆。紅白で仕上げられたシャーシ&タイヤに、メタリックグリーンのボディがクリスマスのイメージを引き立て、鈴や雪の結晶をイメージさせるメタリック調のステッカーで華やかに仕上げられる。 恒例の干支ミニ四駆は来る2025年の干支である巳(み)=ヘビがドライバーのミニ四駆。古代から信仰の対象ともされてきたヘビは脱皮を重ねて成長するだけに「復活と再生」を連想させ、不老長寿や強い生命力につながる縁起の良いシンボルと考えられている。マシンのボディは鮮やかなレッド、シャーシはホワイトのスーパー2が採用された“紅白”仕様。新年を迎えるのにぴったりのカラーリングだ。 ミニ四駆 新製品発売予定日順リスト
MotorFan編集部