急速充電器をよく使うのですが、バッテリーの寿命が「短くなる」と聞きました。そもそも充電のし過ぎでバッテリーが消耗することはあるのでしょうか?
スマホは現代人にとって、必要不可欠ともいえる存在です。日常生活の中でスマホを利用していると、気になるのはバッテリーの消耗でしょう。 そこで、本記事では充電のし過ぎによる、バッテリーの消耗について解説します。
スマホにおけるバッテリーの寿命
バッテリーにはさまざまな種類がありますが、スマホにはリチウムイオンバッテリーが使われています。急速充電できることが最大の特徴ですが、比較的高いエネルギー密度と軽量性を持ち、メンテナンスが少ない点も特徴のひとつです。 モバイルバッテリーやノートパソコン、コードレス掃除機のような身の回りの家電のほか、電気自動車にもリチウムイオンバッテリーは利用されています。 スマホにおけるバッテリーの寿命は、一般的に1年半から2年ほどとされています。ただし、利用環境などによっても寿命は異なるため、あくまで目安といえるでしょう。 なお、大半のメーカーでは最大容量の50%ほどしか充電できなくなる状態をバッテリーの寿命としています。充電サイクルで表すならば、500回ほどが寿命の目安です。 なお充電サイクルとは、バッテリーの充電量の合計が100%になった回数のことを指します。単純に充電した回数、つまり充電器につないだ回数を指すものではありません。 例えば、20%の状態から70%まで充電してからスマホを使用し、その後30%から80%まで再び充電したとします。この場合は充電器を利用したのは2回ですが、充電量は合計して100%です。つまり、2回の充電で1回分の充電サイクルを行ったことになります。
充電のし過ぎでバッテリーは消耗する?
バッテリーの消耗には、充電サイクルが関係していることが分かりました。つまり、充電サイクルを何回も行うことを「充電のし過ぎ」と表すならば、バッテリーは消耗するといえます。 ただし、「充電のし過ぎ」という言葉には、スマホを充電器につなぎっぱなしにする行為も含まれるでしょう。つまり、過充電です。 リチウムイオンバッテリーに搭載されているプラス電極は、フル充電の状態だと負荷がかかります。つまり、充電のし過ぎで過充電を行うことは、プラス電極に負荷をかけ続けることと同じといえます。 言及するまでもありませんが、電極に負荷がかかればバッテリーも消耗します。過充電を意味する充電のし過ぎが原因で、バッテリーが消耗するケースも十分に考えられるでしょう。
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