センバツ高校野球 浦学、強豪破り4強(その2止) 最後まで攻め続け /埼玉
◇全国3位のチア ○…スタンドを盛り上げるソングリーダー部の大谷実悠部長(17)は「勝ち進んでくれたおかげで、また甲子園で応援できた」と笑顔=写真・平本絢子撮影。千葉市で25日に開催されたチアリーディング・ダンスの全国選手権大会「USAナショナルズ」で、部は全国3位に輝いた。大会出場のため和歌山東との2回戦(24日)を応援できなかった主要メンバーも駆け付け、全国3位のチアを披露した。「本番前に野球部の準々決勝進出を知って『私たちも』と士気が高まった。次も浦学打線の活躍で迫力ある試合を!」 ……………………………………………………………………………………………………… ■ズーム ◇頼れる2番打者に 浦和学院 伊丹一博中堅手(3年) 1―1で迎えた六回裏。森大監督から「しっかり振っていけ」と打席に送り出された。「変化球が続いた後には直球が来る」。読みが当たり、内角低めのインコースを振り抜いた。左翼のポール際まで引っ張り、大会第4号の本塁打で勝ち越し点を挙げた。 新チーム発足後、2021年秋の県大会は4番を打った。結果が出ず、関東大会で打順は7番に。森監督には「最後まで4番を目指せ」と奮起を求められ、4番・鍋倉と競い合ってきた。 2番を任されたのは冬以降。目指した打順とは違うが「楽しい。出ることも還すことも求められ、やりがいがある」。つなぎ役の印象が強いが「『2番最強説』ではないが、持ち味の長打力で自分なりの2番打者になりたい」。鍋倉は「ライバル以上に良い仲間。打撃が奮わない時、悪い所を教えてくれる」と頼りにする。 センバツでは3試合連続、第1打席でヒット。自ら課した役割を全うする。「ここまで来たら優勝しないと意味がない」。狙うは頂点だ。【平本絢子】