どう違うか説明できる? タイヤの「バースト」と「パンク」の違いを徹底解説
いったい何が違う!? タイヤのバーストとパンク
タイヤを装着して走るバイクは、誰しも「パンク」のトラブルに見舞われる可能性があります。「バースト」もパンクと同じように使われる言葉ですが、実はこの2つは似て非なるもの。 【画像】タイヤの「パンク」と「バースト」の違いを画像で見る(10枚) 万が一タイヤがバーストすると運転に支障をおよぼし、大きな事故につながりかねませんが、そもそもタイヤの「バースト」と「パンク」にはどのような違いがあるのでしょうか。
パンクとバーストはタイヤに異常が起きている状態のことですが、その緊急度に違いがあります。 まずパンクの場合は、タイヤに何らか不具合が生じて少しずつ空気が抜けていく現象のこと。よくあるのが路面に落ちている釘が刺さってしまうケースなどで、しばらく気付かない場合も少なくありません。走行中もほとんど違和感を感じることなく、徐々に空気が抜けていくため、知らずに走り続けてしまうとタイヤやホイールを痛めてしまう可能性があります。 パンクは、釘などの鋭利な異物がタイヤに刺さることで起こることがほとんどで、こういった小さな異物は、気づかないうちに踏んでしまうものなので確実に避ける事はできません。そのためパンクは、道路を走行している以上はいつでも起こりうるトラブルと言えるでしょう。 また、タイヤの劣化もパンクの原因のひとつで、固くなってひび割れたり、すり減ったりした古いタイヤはパンクを招くことがあります。
一方のバーストは走行中、何らかの理由で突然タイヤが破裂してしまう現象のこと。 パンクと違い一気に空気が抜けてしまうので、すぐに走行できなくなりハンドルが取られるなどして非常に危険です。特にフロントタイヤがバーストすると、バイクの場合はコントロールが利かなくなり転倒しやすくなってしまうので注意してください。 バイクのタイヤがバーストする原因は主に2つ。まずひとつ目は、夏場の気温が高い日や強い日差しの影響などで路面が熱くなることで、タイヤの空気圧も上昇して圧力に耐えられずにバーストしてしまうケース。 そしてふたつ目は、タイヤの空気圧が不足している状態で走行すると「スタンディングウェーブ現象」が起きてバーストしてしまうケースです。これは、横からタイヤを見ると通常は真円を描いて回転していますが、スタンディングウェーブ現象が起きると波うつように回転してしまい、最終的にバーストしてしまうというものです。