重さはたった15g!サクホロ食感のパイ生地に感動…パティシエ経歴を持つパン職人が作る、"軽さ"を極めたコルネとは
パンを愛し、パンの道を極めるパン職人。そんな人気パン屋の店主が「悔しいけどうまい!」と認める極上のパンを数珠つなぎで紹介する企画「人気ベーカリーが認める!絶品パンリレー」から、今回は2店紹介します。 【動画】「ホロホロと消えていくような食感」軽さを極めたサクサクのパイ生地と自家製クリームが絡み合う絶品コルネはこちら【3分42秒~】
パティシエ経験も! フランスパンの巨匠の下で修業したベーカリー
愛知県扶桑町の「パン屋二兎」の店主・若山和俊さんが感動したパンを尋ねました。 (パン屋二兎・若山和俊店主) 「岐阜県郡上市『ブーランジェリー アツ』のコルネ。すごく繊細で丁寧な仕事を感じます。パンというくくりよりも繊細。あったらうれしいパン」 岐阜県郡上市の山あいにある「ブーランジェリーアツ」は、地元民に愛されるパン屋です。店頭には約40種類のパンが並び、特に好評なハード系のパンの中でもフランスパンに自家製クリームをたっぷり絞った「ミルクバトン」が人気です。この店の店主・和田シェフが修行していたのは、パン業界では有名なお店でした。 (ブーランジェリー アツ・和田淳店主) 「ビゴの店。フィリップ・ビゴという、フランスパンを日本に普及させた功績から"フランスパンの神様"と称される人。ビゴの店はパン業界では有名」 巨匠、フィリップ・ビゴ氏の店で学んだフランスパンは、まさに本場フランス仕込みの味。さらに和田シェフは、8年間パティシエとして活躍していたため、繊細なパン作りが得意。今回推薦されたのも、まるで洋菓子のようなパンでした。
サクホロ生地の中には自家製クリームがたっぷり! "軽さ"がテーマのコルネ
今回、「パン屋二兎」若山シェフが推薦したのは、「コルネ」です。パイ生地の中にたっぷりのクリームが入っています。自家製カスタードと生クリームを7:3で合わせるのですが、そこに入れるのが…。 (ブーランジェリー アツ・和田淳店主) 「キルシュ。サクランボのブランデー。スッキリしたクリームになる。コルネのテーマは『軽さ』。キルシュでさっぱりすっきり」 重くなく、ペロリと1本食べることができる軽やかなクリームが特徴です。若山シェフが感動したポイントが…。 (パン屋二兎・若山和俊店主) 「パン屋さんのコルネは、生地がバリッと主張するものが多い。軽やかさとホロホロと消える感じが、パティシエとしての思いが形になっている」 ホロホロと消えていくような、軽い食感のパイ生地に使用するのはフランス産の小麦粉です。 (ブーランジェリーアツ・和田淳店主) 「粒子が細かい。ふるわなくてもスーッと落ちる。お菓子って感じにしたかった」 焼き菓子のような軽い食感を追求したパイ生地は、生地だけでたった15グラムと、水大さじ1杯分とほぼ同じ重さです。女性でも2~3本、ペロリと食べられる軽いホロホロ食感のコルネに仕上がっていました。