板倉滉らCBの空中戦の強さが勝利へのカギ?ボルシアMG監督がホッフェンハイム戦での戦術を説明
ボルシア・メンヒェングラットバッハDF板倉滉は試合毎に安定感が増しているようだ。ジェラルド・セオアネ監督によると、少なくとも年内ラストマッチのホッフェンハイム戦では戦術もその力強いパフォーマンスにつながったという。 ボルシアMGは21日のブンデスリーガ第15節でホッフェンハイムと対戦。データサイト『Opta』曰く、ポゼッション率は35%対65%、シュート数は5対18、ゴール期待値(xG)も0.76対3.44と終始守備に追われ続ける展開となった。 しかし、ボルシアMGは先発の板倉が起点となった23分のCKからの場面でフィリップ・サンデルが先制弾を挙げると、59分にPKで追いつかれたものの、その直後にアラサヌ・プレアが勝ち越しゴールを奪取。そのまま2-1のスコアで逃げ切り、2022年3月以来となる連勝を飾った。 現地メディアの記者はとりわけセンターバックの活躍に注目。試合後の会見で、数々のクリアやシュートブロックを記録した板倉とニコ・エルヴェディのパフォーマンスに触れながら、「GKモリッツ・ニコラスはともかく、2人のセンターバックがこの勝利に大きく貢献したとも言えるか?」と質問すると、セオアネ監督は次のように返した。 「もちろんその通りだ。だが、3バックに変えてからのマーヴィン(フリードリヒ)ら途中出場の選手たちともうまく噛み合ったことも言わなければならない。それにラインを多少下げたこともセンターバックの助けになったというのもあるだろう」 「今シーズンのいくつかのアウェーマッチと同様、下がり気味の位置でブロックをつくり、FWたちが少しばかり低い位置でプレスをかけ始める形でプレーした。そうすることで6番(守備的MF)たちはもっと守備ラインの前の位置につけることができ、滉やマーヴィン、ニコの空中戦の強さがクロスの対応において重要な要素になるものだ」 14位フィニッシュの昨季は67失点(リーグ16位)を喫したボルシアMGは今季第は15節消化時点で20失点(リーグ4位タイ)と守備力が大きく改善し、順位表でも勝ち点24で8位に位置。冬季中断期明けの次節ではバイエルン・ミュンヘン(1月11日)をホームに迎えた後、第17節ではヴォルフスブルク(同14日)、第18節ではレヴァークーゼン(同18日)とアウェーでの連戦が続く。それら得点力の高いチーム相手にどのような守備を見せるのかに注目したい。