大谷翔平 来季「サイ・ヤング賞&MVP」同時受賞あるか…達成なら史上12人目の偉業
2年連続3度目のMVPを受賞したドジャース・大谷翔平投手(30)に史上12人目となる「サイ・ヤング賞&MVP」同時受賞の期待が高まっている。 【画像】デコピンとベビー服を映した大谷の「おめでた」インスタ報告 ドジャースへ移籍し打者に専念した昨シーズンの大谷は長いメジャーの歴史の中で初となる50―50(54本塁打―59盗塁)を達成し、ナ・リーグでは自身初となるMVPに輝いた。そして、2年ぶりの投手復帰となる今季は早くも、日本人としては初となるサイ・ヤング賞受賞の期待が高まっている。 昨年のMVP受賞時のリモート会見で大谷は「投球もして、オフェンスでも出続けてというのがやりたいこと。自分の仕事」と二刀流のプライドを語りながら、3月18日に東京ドームで迎えるカブスとの開幕戦について「もちろん、スタート(開幕)から投げる、打つということを目標に動いている」と語っている。 昨年のウインターミーティングでロバーツ監督が「3月から時計をスタートさせて、10月までそれを継続させるとは思えない。私はまだあり得ないと思っている」と慎重に投手復帰時期について言葉を選んだのとは対照的に、大谷の体内時計の針は3・18から逆算して時を刻んでいる。 大谷が本来の二刀流として健康に1シーズン稼働し、仮に投手としてMLBキャリアハイの2022年シーズン(28試合登板で15勝9敗、防御率2・33、219奪三振)を超える成績を残した場合、がぜんサイ・ヤング賞の期待は高まってくる。 同賞が制定された1956年以降、サイ・ヤング賞投手がMVPを同時受賞した例は14年のクレイトン・カーショー(ドジャース=21勝3敗、防御率1・77)まで11例あり、86年のロジャー・クレメンス(レッドソックス=24勝4敗、防御率2・48)、94年のデニス・エカーズリー(アスレチックス=7勝1敗51セーブ、防御率1・91)、11年のジャスティン・バーランダー(タイガース=24勝5敗、防御率2・40)らそうそうたる顔ぶれが並んでいる。 昨季のナ・リーグ、サイ・ヤング賞を受賞したクリス・セール(ブレーブス)が18勝3敗、防御率2・38、225奪三振だったことを考えれば、投手・大谷にこのポテンシャルは十分にある。 いや史上12人目の同時受賞という枠には収まらずに「最多勝&本塁打王」の同時受賞で唯一無二、永久不滅の「スペシャルサイ・ヤング賞&MVP」を実現させてもらいたいものである。
東スポWEB