田畑氏の再任保留決定 1区支部長、不適切党員で自民 県連、8日に党本部と対応協議
自民党は6日、次期衆院選で公認候補となる選挙区支部長について、富山1区では選任を見送ることを決めた。事務所で不適切な党員登録があったことなどを受け、1区現職の田畑裕明衆院議員の再任は保留し、当面の間は支部長を不在とする。不適切な党員登録の対応について、県連は7日に田畑氏から直接説明を受けた上で、8日に宮本光明幹事長が森山裕幹事長ら党本部幹部と対応を協議する方向で調整している。 【写真】田畑氏の問題について意見交換した会合=富山市内 田畑氏は富山新聞社の取材に対し「党の判断であり、受け止める。今はしっかりと地元で説明を果たしていかなければいけないと考えている」と話した。 党関係者によると、来年3月ごろにも2回目の支部長選任を行うとみられる。それまでの間は政党交付金が受け取れなくなる。富山2区の上田英俊衆院議員、同3区の橘慶一郎衆院議員は支部長に再任された。 今回の選任では、地元での調整が進んでいなかったり、懸案を抱えていたりする選挙区は保留された。富山1区では衆院選直前、田畑氏の政治資金を巡る問題から、党富山市連内で公認候補の予備選や党員アンケートが必要との声が上がり、不満が出ていたことなども影響したとみられる。