ガソリン価格が19日から値上がり 駆け込みで給油を急ぐ客も ひとまず不可避の値上げを前に「ガソリン節約」のポイントは?
石油情報センターが18日発表した石川県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は1リットルあたり178円です。ここ1年間は175円前後で推移しています。 【写真を見る】ガソリン価格が19日から値上がり 駆け込みで給油を急ぐ客も ひとまず不可避の値上げを前に「ガソリン節約」のポイントは? なぜ価格が横ばいになっているかというと、国が補助金を出して価格を保っているからです。ガソリンの「本来の価格」は190円~210円ぐらいを乱高下していますが、その価格の差を埋めているのが補助金です。 国はガソリンの基準価格を168円として、185円までの間の場合は168円から実際の金額までの差額の60%を補助します。185円を超えた部分については全額補助しています。 それが19日からは、補助率を30%に引き下げます。 さらに、2025年1月16日からはこの30%の補助もなくなり、185円を超えた分だけ全額補助という形になります。 その結果、今後は1リットルあたり10円程度の値上がりが見込まれていて、家計には大打撃です。 ■値上げ前に駆け込みで 給油に訪れる客も多く 給油に来た人「今初めて知ったんですが、まじかと思いました」「安くなればいいわね。高くなるのは困るけど」 国は、コロナ禍で冷え込んだ経済活動を活性化させるため、2022年からガソリンなど燃料油の補助金制度をスタートさせました。 しかし、19日からその補助額が縮小されることになります。 兵頭遥陽キャスター「平日にもかかわらず駆け込みで給油する姿も見られます」 金沢市内のこちらのガソリンスタンドでは、値上げの情報をSNSなどを通じて会員に発信していて、先週末の土日は、駆け込みで給油に訪れる客が多かったと言います。 ■とりあえず値上げは不可避 ガソリン節約のコツは 値上げに敏感な消費者の動向に、店側も対応に追われています。 北星ファイブ入江店・加藤浩之店長「今週の月曜日に3円値上げさせてもらって、来週にもう一度2円上げて、2段階値上げでお客の負担を少しでも減らせるよう対応している」 この補助制度の対象となる燃料油は、ガソリン以外に軽油や灯油なども含まれていて、光熱費や輸送費など様々な面に影響が及ぶ恐れがあります。
北星ファイブ入江店の加藤浩之店長にガソリンを節約するコツを聞いたところ、以下のポイントがあります。 ◆タイヤの空気圧を適正にする ◆急発進、急加速、急ブレーキなどを控える ◆最短コースで目的地に行く 日頃からの心がけがやはり大切になってきます。 一方で自民、公明、国民民主の3党は、ガソリン税に上乗せされている「暫定税率」を廃止することで合意しているので、時期は明らかになっていないものの、今後「25円以上値段が下がる」可能性もあります。 ガソリン価格から目が離せない状況が続きそうです。
北陸放送