「選手の価格高騰が、間接的にエンジェルスに利益をもたらす」エ軍メディアが新戦力候補に挙げたのは“倹約を目指すチームの先発投手”
フアン・ソトが15年7億6500万ドル(約1147億円)でニューヨーク・メッツと、マックス・フリードが8年2億1800万ドル(約327億円)でニューヨーク・ヤンキースと、ブレイク・スネルが5年1億8200万ドル(約287億円)でロサンゼルス・ドジャースと、ウィリー・アダメスが7年1億8200万ドルでサンフランシスコ・ジャイアンツと契約するなど、今オフに高額契約が相次いでいる。 【画像】白シャツ姿、タキシードに、ニット姿まで! ユニホーム姿“じゃない”大谷翔平を厳選 こうしたなか、ロサンゼルス・エンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は金額が上がる傾向にあるFAではなく、トレードによる補強を球団に訴えた。 「選手に高額な値段が付けられているが、これは間接的にエンジェルスに利益をもたらす可能性がある。価格高騰のいま、球団はトレード補強に軸足を移すべきだ。エンジェルスのアート・モレノのような質素なオーナーは、メッツのスティーブ・コーエンオーナーやデビッド・スターンズGMには勝ち目がない。エンジェルスがFAの菊池雄星を3年6300万ドル(約97億円)で契約したのは素晴らしいが、勝つシーズンにするには、さらに選手を獲得する必要がある」 こう記した同メディアは、新戦力候補にミネソタ・ツインズのパブロ・ロペス投手を挙げた。 「コービン・バーンズ(ボルティモア・オリオールズからFA)やジャック・フラハティ(ドジャースからFA)、ニック・ピベッタ(ボストン・レッドソックスからFA)のような投手と契約できる可能性は極めて低い。球団が本当にローテーションを強化したいなら、トレード市場で積極的に動く必要がある。真剣に検討すべきなのはツインズのロペスだ」 ロペスは23年4月にツインズと4年総額7350万ドル(当時約99億円)で契約。27年まで契約が残るロペスは、しかし、米放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると「倹約のためにツインズがトレードに応じる可能性がある」というのだ。 『Halo Hangout』はパッサン記者の報道を引用しながら、「4年7350万ドルのロペスはお買い得のように見える。ロースターとオーナーシップが流動的なツインズが、スター選手を手放す可能性は高い」とし、「パッサン記者が記事の中でロペスと同じように触れたジョシュ・ネイラー、ナサニエル・ロウ、ヘスス・ルザルドは、実際にトレードされた」と伝えた。 「ロペスは、先発投手の中でも最高の速球を投げる。ローテーションのトップを担える投手を獲得するために、球団は若手選手とともにいくらかの現金を積むことを検討するべきだ」とロペスの獲得を熱望した。はたして28歳の右腕は、エンジェルスにやってくるのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部