「きょう告知された人がいるんだというのをいつも心に留めながら」がんを乗り越え患者に寄り添う画家 藤野ア子さん
また、抗がん剤治療で脱毛を経験した藤野さんは、絵画教室の一画でバンダナショップを運営しています。 自身もがん治療で脱毛を経験し、現在、ターバンを愛用している古屋敷アナウンサーも試着してみました。 (古屋敷沙耶アナウンサー) 「かわいくないですか?欲しい!」 「買って帰ろうかな!!」 バンダナショップにはがんの告知を受けた人やこれから抗がん剤治療を始める人たちが多く訪れるそうです。 (藤野ア子さん) 「(脱毛して)ゆで卵ちゃんの頭を毎朝見るわけじゃないですか。それが一番打ちのめされましたね。『あっ、自分はがんなんだ』って。だいたい、バンダナを買いにこられるお客様は(がんの)患者さんだったり、お友達ががんになりましたっていう方が多いんですけど、(バンダナを)つけた方からメールをいただいたりするんですけど、色がきれい、すごい前向きになりますと、そういうのが一番多いですね」 ■あなたのいでたちを見て、懐かしいと思った さらに、藤野さんが設けたのは仲間同士で支え合うことを目的とするピアカウンセリングのサロン。 同じ境遇だからこそ分かり合える悩みや相談に応じています。 (藤野ア子さん) 「だから、あなたのいでたちを見て、懐かしいと思って、頑張ってらっしゃるなと思って、やっぱ、つらいですよね、勇気がいりますよね、このいでたちでお仕事されるのは」 (古屋敷アナウンサー) 「もう今となっては慣れたんですけど、やっぱりターバンを初めて付けた日のこととか思い出します」 藤野さんは、乳がんの告知から10年後の2017年に完治しました。 ただ、その後も毎年10月のピンクリボン月間に絵画教室でおっぱいをテーマにした絵を制作するなど、精力的に活動。これからもがん患者に寄り添う取り組みを続けたいと意気込みます。 (古屋敷アナウンサー) 「何かこれからの目標であったり、こういうふうに生きていきたいというのはありますか?」 (藤野ア子さん) 「やっぱり忘れてはいけないのは、きょう告知された人がいるんだというのをいつも心に留めながら、当時の自分を思い出しながら、これからも発信を続けていくのが使命になっていくのかなと思っていますね。明るくね!」
※MRTテレビ「Check!」11月12日(火)放送分を再構成
宮崎放送