サッシャ・カジェ、スーパーガール役で出演の『ザ・フラッシュ』への苦い思いを語る「ベストは尽くした」
俳優のサッシャ・カジェが、スーパーガール役で出演した長編映画デビュー作『ザ・フラッシュ』(2023)について振り返った。 サッシャ・カジェ、スーパーガール役で出演の『ザ・フラッシュ』への苦い思いを語る「ベストは尽くした」 『ザ・フラッシュ』は昨年6月の封切り前から、主演エズラ・ミラーの法的な問題や、DCスタジオの再編成による公開計画の見直しなどに直面。スーパーガールの将来も不確定なままだったが、カジェは良くない前兆を感じ取っていたという。 「本当にキツかったです。1つひとつに対応しながら、ほろ苦い思いを抱いていました。凄くワクワクしていましたが、答えのない疑問が沢山あったんです」とカジェは米『ハリウッド・リポーター』に打ち明けた。 一方で、2022年にお蔵入りになったDC映画『バットガール』で主役を務めていたレスリー・グレイスとの友情が心の支えになったと語り、「彼女がいなかったら、どうなっていたか分からない。あの時、お互いがいて本当に良かったと思います」と率直な思いを吐露した。 元々、『ザ・フラッシュ』のラストにはスーパーガールの今後の活躍を予告するようなシーンも撮影していたが、その後DCスタジオは同キャラクターの方向性を転換。カジェが演じたスーパーガールは批評家や観客から高い評価を受け、本人はたとえ短い間でもその時間を存分に楽しんだことを誇りに思っている。 「物凄く心が痛みましたし、かなり困惑しましたが、今ではベストを尽くしたと言えます。私のようなクィアでラテン系の女の子は、スーパーガールになんてなれない、とされてきました。でも私が実現し、その事実は誰にも奪えません。私にとって最も大切なのは、重要な瞬間を刻んだということです。多くの人々が、スーパーガールに心からつながりを感じ、彼女を愛してくれたのです」 ※本記事は英語の記事から抄訳・要約しました。翻訳/和田 萌