妻を服従させるために、夫の「危険運転」が加速!【 モラハラ体質】が車に乗ると、さらに身勝手になる理由
モラハラ時期の運転は更に危険
モラハラ夫がF子さんに対して暴言を言い続けている日がありました。夫の暴言に対して反論することもなく、ただ言われ続けることに慣れてしまっていたF子さん。反論すれば100倍になって返ってくるので、何も言わずにただ黙っているのが常になっていたといいます。 一通り文句を言い切ったモラハラ夫は「今から昼飯食べにいくから」とF子さんに車へ乗るように指示しました。 『機嫌の悪い夫の運転は、いつもの運転よりもさらに乱暴になるのはわかっています。でもそこで「行かない」というとより機嫌が悪くなり暴言がまた始まるので、私は黙って助手席に乗りました』 F子さんの夫に限らず、一般的なモラハラ夫の妻への暴言は、とどまることを知りません。でも妻は夫に対しての怒りや拒否の感情よりも、自分を守るために黙って聞くことを選びます。反論することで、夫の暴言がますますエスカレートすることはもう経験済みだからです。モラハラ夫に対して反論しないからといって、妻はモラハラ夫の言うこと全てを肯定しているわけではなく、自分の心を守るための行動なのです。 モラハラ夫が暴言や無視をするときに、反論したり抗議をするとモラハラ夫の気持ちをエスカレートさせます。モラハラ夫は、妻の怒りと恐怖と涙がエネルギー源となっているのです。ですから、モラハラ夫の暴言を心に入れずに、反論もせずに放っておくことが自分の心を守る最善の方法になると自然と学んでいくのです。でも反論しないからと言って、相手の言葉を受け入れたわけではありません。沈黙は自分の内なる強さを見出すための土壌を築くことができます。 【前編】では、モラハラ夫の危険運転はDV行為そのものであるということ、モラハラ夫の暴言に妻が反論しない理由について解説いただきました。 ▶つづきの【後編】では、身の危険を感じて、モラハラ夫の運転について注意をした場合、どうなるのか?…についてお伝えします。
モラハラ/HSP専門カウンセラー 麻野祐香