「Firefox 133」が正式版に ~Windows版で「Canvas2D」がGPUアクセラレーション
Mozillaは11月26日(米国時間)、デスクトップ向け「Firefox」の最新版v133.0をリリースチャネルで公開した。 【画像】設定画面(about:protections) 「Firefox 133」では、新しいトラッキング防止機能「バウンストラッキング保護」(Enhanced Tracking Protection)が追加。強化型トラッキング防止機能(ETP)の「厳密」モードで利用できるようになった。リダイレクトの挙動に基づいてバウンストラッカーを検出し、定期的にCookieとサイトデータをパージ(削除)することでトラッキングを阻止する。 なお、「Firefox」の強化型トラッキング防止機能は、既定で「標準」モードにセットされている。この新機能の恩恵を受けるには、設定画面(about:protections)で「厳密」モードへ切り替える必要がある点には注意したい。 そのほかにも、「Firefox 133」には以下の改善が含まれているとのこと。 ・他のデバイスからのタブを表示するサイドバーが、タブ概要メニューから開けるように ・WindowsでGPUアクセラレーションによる「Canvas2D」がデフォルトで有効。パフォーマンスが向上 セキュリティ関連の修正は、17件。深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中上から2番目の「High」が2件、3番目の「Moderate」が9件、最低の「Low」が6件となっている。任意コードの実行などにつながる可能性があり、できるだけ早いアップデートが必要だ。 デスクトップ版「Firefox」はWindows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版はWindows 10/11に対応しており、窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。
窓の杜,樽井 秀人