敵味方の垣根を越えて…試合中に突然倒れたウルグアイ人DFの回復を多くの人たちが願う
試合中に突然倒れ込み病院に救急搬送されたナシオナル所属のウルグアイ人DFフアン・イスキエルドに向け、敵味方の垣根を越え回復を祈る声が上がっている。23日、『ESPN』のスペイン語版が報じた。 【写真】宿敵ナシオナルに所属するフアン・イスキエルドの回復を祈るペニャロールの公式Xの投稿 22日にコパ・リベルタドーレス2024のラウンド16・セカンドレグが行われ、サンパウロ(ブラジル)とナシオナル(ウルグアイ)が対戦。ホームのサンパウロが2-0で勝利し、2戦合計2-0で準々決勝に進出した。 だが、そんな試合の84分にアクシデントが起こった。サンパウロのゴール前でプレーが止まっている状況で、自陣のディフェンスラインでポジションを微調整していたイスキエルドが突然ピッチに倒れ込んだのだ。 イスキエルドの様子を見て危険なことが起こっていると察した両チームの選手たちは大きなジェスチャーで医療チームの介入を要請。すると、救急車がピッチ内まで入り込みイスキエルドを車内に乗せスタジアム近くのアルベルト・アインシュタイン病院に緊急搬送した。 ナシオナルはクラブ公式Xで「イスキエルドは不整脈を発症した。現在、集中治療室で安静にしており、今後しばらく容態を見守る必要がある」と声明を発表。これを受け、ライバルの垣根を越えて、イスキエルドの回復を祈る多くの声が寄せられた。 ナシオナルに勝利したサンパウロはイスキエルドの回復を祈るともに、同選手の容態を考慮しナシオナルとの試合の舞台裏映像の公開を取りやめることを発表。またウルグアイ国内でナシオナルと強烈な敵対関係にあるペニャロールはクラブ公式Xでナシオナルのユニフォームを着た同選手の写真を載せ「頑張れ、フアン(イスキエルド)」と投稿した。 また、国内リーグの他クラブも同選手への激励のメッセージを掲載し、ウルグアイでは週末のリーグ戦が延期されることが発表された。更に、かつてウルグアイ代表としてプレーしたアルバロ・レコバ氏や、現在はインテル・マイアミでプレーするウルグアイ代表FWのルイス・スアレスなどのナシオナルのOBたちも自身のSNSでイスキエルドの回復を願う投稿を行った。
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